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QBリバースはFAへ、チャージャーズには戻らず

2020年02月11日(火) 14:40

ロサンゼルス・チャージャーズのフィリップ・リバース【AP Photo/Kelvin Kuo】

フィリップ・リバース時代が正式に終りを迎えた。

ロサンゼルス・チャージャーズは現地10日(月)、クオーターバック(QB)リバースがフリーエージェント(FA)となることに合意したと発表。リバースが2020年にチームに戻ってくる可能性が消滅した。

ジェネラルマネジャーのトム・テレスコは声明の中で「昨シーズンから少し退き、フィリップと彼の代理人とともに、2019年シーズンの展開を振り返り、将来のゴールを検討しつつ現在のロースター状況を評価しながら、お互いにとって理にかなった道筋があるかどうかを話し合った」と明かしている。

「さまざまなシナリオを検討していく中で、フィリップにとってもチャージャーズにとっても、ページをめくることが最善だということが明白となった」

「フリーエージェント解禁よりもかなり手前に決断を下すことで、誰もが2020年に成功を収めるためにベストな立場を取れるようにと合意した上で決めたことだ」

5年8,325万ドル(約91億4,800万円)契約の最終年となった2019年シーズンのリバースはパス成功率66%、4,615ヤード、23タッチダウン、インターセプト20回と、そのパフォーマンスに陰りが見え始めていた。とりわけ2019年のチャージャーズは5勝しか挙げられておらず、負けた試合のうち9戦は1ポゼッション差で惜敗するという、リバースのキャリアでも最もフラストレーションのたまる1年になったと言えるだろう。

2018年シーズンにはディビジョナルラウンドを戦っていたことから、2019年もプレーオフに進むだろうとチャージャーズに多くの期待が寄せられていたが、結果は遠く及ばなかった。この失望があったことで、予想されたよりも早くチャージャーズが現実に直面することになったのかもしれない。

テレスコGMがリバースとその将来について非常に前向きに発言していたのはほんの少し前のこと。昨年5月、『NFL Network(NFLネットワーク)』に出演した際、「われわれの意向は誰しも知るところだろうし、われわれがフィリップをどう思っているかも周知のはずだ」と語っているのだ。とはいえ、2018年にはリーグ最高のパサーだったにもかかわらず、2019年には中程度になってしまったことを考えれば、その思いや意向に変化があったとしても理解できる。

第54回スーパーボウルを控えた1月末にはリバースとチャージャーズが関係を継続するべく解決策を見いだす可能性はあるかもしれないと報じられ、チームがリバースにフランチャイズタグをつけるシナリオも伝えられていたが、すべての希望は消滅した。

リバースは同じ声明の中でこう語っている。

「この16年間を振り返り、スパノス家の皆さんやチャージャーズには本当に感謝している。何をするにしても、それを特別なものにさせてくれるのは一緒に取り組む人たちの存在だ。コーチ、サポートスタッフ、チームメイトとは本当にたくさんの思い出があるし、いい関係を築いてこられたから、それはこれからも変わらないし、ずっと忘れない。本当にありがとう」

「自分がフィールドの上で235試合もこのチームをリードする機会は保証されていたわけじゃない。サンディエゴに始まり、LAで終わりを迎えた中で本当にたくさんの素晴らしい思い出がある。チームメイトやコーチたちがこれからもっともっと前進していくことを願っている」

「将来がどうなるかは分からないけれど、家族と自分は神様が次に用意してくれているプランを目にするのを楽しみにしている」

【C】