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「ハイレベルでプレーする能力はまだある」とQBリバース

2020年02月12日(水) 11:29

ロサンゼルス・チャージャーズのフィリップ・リバース【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

フィリップ・リバースとロサンゼルス・チャージャーズは間もなく別々の道を歩むことになる。しかし、だからといってリバースが引退するわけではない。

現地10日(月)にチャージャーズがフリーエージェント(FA)となるクオーターバック(QB)リバースの残留を追求しないと発表したのを受け、リバースは『Los Angeles Times(ロサンゼルス・タイムズ)』に自身の未来がどうなっていくかについて語った。簡単に言えば、プレーできるかぎりはそのチャンスを追い求めていくということだ。

「まだ自分の中に炎のような感情や情熱が残っていると感じるんだ。自分はゲームへの情熱を持っていて、それは生涯続くだろう。そして、自分には高いレベルでプレーするための能力が残っていると思う」とリバースは語った。

そのレベルは2019年にやや下降した。リバースのタッチダウン対インターセプト比は23対20であり、チャージャーズは5勝11敗でシーズンを終えている。チャージャーズがリバース確保は得策ではないと考えたのも無理からぬところだ。
  
だからといって、リバースが自分に合う場所を見つけられないというわけではない。

「僕がまだプレーできるという考えに賛成できない人もいるだろう。でも、自分には間違いなくできる。別のことをいくつか片付けたし、コンスタントにプレーするなら、自分にはまだ身体的に可能だよ」とリバースは話している。

フィジカルな部分が最も重要なのはもちろんだが、条件が合うかどうかという部分もある。リバースは最近、家族を伴って定住すべくフロリダに居を移している。チャージャーズがサンディエゴからロサンゼルスに移動した際には、家族との距離がリバースにとって重要だった。そうなれば、今後のキャリアについての決断において、その部分がカギとなる可能性もある。

他にもフランチャイズの状況や、チームがリバースに求める働きといった要素がある。いずれにせよ、リバースはあと2シーズンのみのプレーになるだろうと明かした。

「プレーするとしても最大2年だというのは確実に言える。どこが相手になるにせよ、それが彼らの希望でもあると思う。どうなるかは決して分からないんだからね。1年後にまずい感じになっていたら、多分そこで終わりだ。すごくうまくプレーできれば、彼らはもう一度一緒にやることを望むだろう」

「もちろんチャンピオンシップで勝つチャンスはほしいけれど、それだけじゃない。もし今 “あなたは2年プレーをして、うまくやるだろう。でも、スーパーボウルでは勝てない。それでもプレーする?”と聞かれれば、ああ、それでもプレーするさ」

リバースにフィットする可能性のあるチームがフロリダには存在する。ジェイミス・ウィンストンに対する決定次第で、タンパベイ・バッカニアーズが候補に挙がってくるだろう。かなり北に行くが、ジャコビー・ブリセットの未来を確信できない場合、インディアナポリス・コルツもリバースに関心を持つかもしれない。いずれもスーパーボウル進出がすぐに期待できるチームではないものの、QBのプレーに改善があれば穴馬となる可能性はある。また、現状への対処の仕方次第で、テネシー・タイタンズやカロライナ・パンサーズとの組み合わせもあり得る。

市場に出てくると見られるベテランはリバースのみではないため、いずれのチームにとってもピースを埋めるだけの単純なジグソーパズルという状況ではない。しかし、プロフットボール界における長きにわたるリバースの立場を考えれば、リバースをめぐる状況が今後数週間で追うべきストーリーなのも間違いない。

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