揺らぐRBフリーマンのファルコンズでの未来
2020年02月13日(木) 13:36ランニングバック(RB)デボンタ・フリーマンのアトランタでの未来が揺らいでいる。
かつては一枚岩のようだったRBフリーマンとアトランタ・ファルコンズの関係が終わりに近づいているようだ。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地12日(水)に報じたところによれば、ファルコンズはまだ5年契約の半ばを過ぎていないフリーマンとの離別を考えているという。
この動きの主な理由は財政的なものだ。フリーマンは3シーズンにわたって最も高額なデッドキャップを抱えていた。2020年にはその数字が1,275万ドル(約14億円)から600万ドル(約6,600万円)に下がるため、財政的な負担が以前より軽くなっている。対して、チームがフリーマンをキープした場合、そのキャップヒットは2020年に675万ドル(約7億4,000万円)から950万ドル(約10億4,000万円)に上昇。別離のケースに備え、こういった契約が2017年に結ばれていた。
契約を結んだ頃、フリーマンはファルコンズオフェンス陣に必要不可欠なパーツだった。当時の攻撃コーディネーター(OC)カイル・シャナハンの指揮下で第51回スーパーボウルに進出したファルコンズは、2017年にもプレーオフのディビジョナルラウンドに駒を進めている。2015年から2017年までにフリーマンはちょうど3,000ヤードを走り、タッチダウン29回を記録して払われた給料に見合うだけの働きを見せてきた。
そこからの2シーズンでフリーマンは16試合にしか登場しておらず、ラッシングで724ヤードとタッチダウン2回、レシービングで433ヤードとタッチダウン4回を記録するにとどまっている。
2019年に記録したキャリー平均3.9ヤードはキャリアローの数字だが、それはフリーマンのみに起因することではなかった。チームは2019年の大部分で苦戦し、フリーマン自身も2018年にたった2試合に出場したのみで故障者リスト入りすることになった原因である鼠径(そけい)部のケガから復帰したところだったのだ。
フリーマンのタイヤにはまだ溝が残っているかもしれない。そして、それが他のチームの関心を引くかもしれない。ラポポートはファルコンズが2019年のドラフト期限にフリーマンをデトロイト・ライオンズにトレードに出す直前まできていたと伝えており、RBを必要としているチームが28歳のフリーマンに目をつければ、アトランタ時代は終わりを迎えることになるはずだ。
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