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QBガロポロは不当な批判を受けていると49ersのFBユーズチェック

2020年02月17日(月) 09:20

サンフランシスコ・49ersのカイル・ユーズチェック【AP Photo/Lynne Sladky】

スポーツではよく薄っぺらな称賛や批判が行われることがあり、試合の規模が大きければその傾向は強まるものだ。第54回スーパーボウルで敗れたサンフランシスコ・49ersは特に批判の矢面に立っている。

49ersのフルバック(FB)カイル・ユーズチェックはヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンとクオーターバック(QB)ジミー・ガロポロが不当な扱いを受けていると考えている。

「負けたこと全体の中でも一番フラストレーションを感じる部分の一つが、カイルとジミーへの批判を見ることさ。彼らがロッカールームの他のメンバーに対して証明しなければならないことなんて全くない」とユーズチェックは『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』で語っている。

シャナハンHCはこの2年でリーグ史上最大級の復活劇を指揮したコーチであり、チーム成績の好転はガロポロの先発としての初フルシーズンと時期を同じくしている。18試合と3クオーターにわたって、彼らはこれ以上証明しようのない戦いを繰り広げてきた。チームに対し、特にガロポロに対して疑問が投げかけられているのは、49ersの今季ラストゲームの最終クオーターについてだ。ユーズチェックは続けて次のように話している。

「スタッツを見るやつらに対して言えば、ジミーを見てみればパッシングヤードは4,000で、タッチダウン対インターセプト比は2対1以上、成功率は70%で、それを見ただけで見事なQBだ。誰だってシーズン序盤に契約しようとするだろう。でも、どういうわけかジミーは余計な批判を受け、いらない関心にさらされている。だけど、あの試合の途中ではパス22回中19回成功、タッチダウン1回とかだったんだぜ」

スーパーボウルの第4クオーターに入った時点で、ガロポロはパス20回中17回成功、185ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回を記録していた。以降はもう一度インターセプトを浴び、パス11回中3回成功、36ヤードという数字に沈む中、49ersは10ポイントのリードを失って31対20で敗北している。終盤に不調だったのはガロポロだけではなかったものの、重要なタイミングで輝きを取り戻したカンザスシティ・チーフスQBパトリック・マホームズとの対照でガロポロのつまずきが誇張されていた。

「でも、それがフットボールだ。試合の中のたった1プレーや2プレーが違っただけで、流れが、物語のすべてが変わってしまうんだ。人が言うように彼がエマニュエル(サンダース)へのパスを成功させていたら、そんな話をしていなかっただろう。彼はスーパーボウルのMVPで、俺たちはスーパーボウルチャンピオンだ。ジミーは次のトム・ブレイディになって、そうやってすべてが違っていた。それが別の物語だ。だから、1つや2つのプレーが誰かに対する皆の見方を全く変えてしまうことがあるのは残念だ」

ガロポロ、シャナハン、そして49ersは全く違った光に照らされるまであとわずかのところにいた。しかし、今のストーリーを変えるには、さらにもう少しのプレーが必要になるだろう。彼らは再びスーパーボウルの舞台に戻り、勝たなくてはならないのだ。

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