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ジャガーズがDEキャンベルをレイブンズにトレード

2020年03月16日(月) 15:12


ジャクソンビル・ジャガーズのカライス・キャンベル【AP Photo/David J. Phillip】

ディフェンシブエンド(DE)カライス・キャンベルがジャクソンビルを後にする。

ジャクソンビル・ジャガーズは5巡目指名権と引き換えにキャンベルをボルティモア・レイブンズへトレードに出すと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じた。ラポポートによれば、レイブンズは迅速にキャンベルとの新契約締結に動いており、2年2,700万ドル(約28億9,000万円)、うち2,000万ドル(約21億3,000万円)保証の契約は間もなくまとまるところにきているという。

ウォルター・ペイトンNFLマン・オブ・ザ・イヤーを受賞したキャンベルは2017年にアリゾナ・カーディナルスからの驚きの移動でジャガーズと契約して以来、チームの顔となってきた。しかしながら、キャンベルの年齢と契約が相まってトレード候補となり、契約最終年にスーパーボウルの有力候補であるレイブンズに向かうことになっている。

キャンベルは2020年にジャガーズのキャップスペースで1,750万ドル(約18億6,000万円)を占めることになっていた。一方でジャガーズは同じエッジラッシャーのヤニック・ガーコウにタグ付けし、『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば1,400万ドル(約14億9,000万円)のスペースしか残されておらず、どこかでサラリーカットが必要だった。ジャガーズはおそらく最も重要な選手を送り出すことでそれを実行しており、厳しいながらも長い目で見れば堅実な判断だったと言えるだろう。

レイブンズは若きチームメイトに素晴らしい影響を与えるのは言うまでもなく、信頼性と一貫性をも備えたエッジラッシャーを手に入れる。しかも、5巡目選択権のみと引き換えに、年額で言うと年平均400万ドル(約4億3,000万円)を抑え、さらに1年の契約をつけ加えてキャンベルを迎えることができるのだ。

ガーコウの他に2020年のプロボウルに選出された若手DEジョシュ・アレンもいるジャガーズには、キャンベルなしで前進していくだけの構えがある。とは言え、ロッカールームにおける存在としてはキャンベルに代わるものを探さなければならないだろう。また、ガーコウを今後数年にわたってジャガーズにとどめるべく説得する必要もある。

アレンはキャンベルの離脱について『Twitter(ツイッター)』にこうつづった。

「あなたとプレーできたのは光栄さ。俺にこのゲームやいろいろなことについてたくさん教えてくれた。決して忘れない。ただあなたや家族のために、その道のりの成功と幸せをただ祈っている」

後にキャンベル本人が3年の素晴らしいシーズンを経てジャクソンビルを去る気持ちをこう述べていた。

「人生はすべてそうだけど、人が言うように素晴らしいことには終わりがある。俺のジャクソンビルでの時間は、デュバルのコミュニティからの愛とサポート、純粋な喜びに満ちた人生に一度きりの体験だった」

【A】