セインツHCペイトンが新型コロナウイルスで陽性反応も軽症
2020年03月20日(金) 06:58ニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは現地19日(木)、新型コロナウイルス(COVID-19)の検査で陽性反応だったことを『ESPN』に明かした。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはペイトンが感染から約8日経過しており、あと5日間は隔離状態で過ごすことになっていると伝えている。土曜日にアーカンサスのオークローンパーク競馬場で行われた競馬を訪れており、風邪に似た症状を発症、体調が優れず、検査に臨んだとラポポートは付け加えた。
ペイトンHCはNFLネットワークのスティーブ・ウィッチにテキストメッセージで現在は体調に問題がないと語っている。
ペイトンは「いろいろと考えれば体調はとても良い。症状が出始めたのは日曜日の午後。月曜日に検査を受けた。結果は今日。幸い、呼吸の問題はない。高熱もない」と明かしたという。
NFL界で新型コロナウイルスの陽性反応が出たのはペイトンHCが1人目だ。
ペイトンはESPNに、今回の新型コロナウイルスのパンデミックに際し、人々に政府の助言に従って責任ある行動を取ってほしいと考え、診断結果を打ち明けることにしたと説明。
「これはただソーシャルディスタンス(社会距離戦略)を取ればいいということではない。ここでは1週間ないし2週間のシャットダウンが実行されている。人々が曲面を理解し、増加を理解すれば、国としてそれを抑えるために協力し合うことは容易にできる。専門家が言っていることを理解してもらいたい。彼らがわれわれに求めていることは決して複雑なことではない。われわれ一人ひとりの小さな行動が大きなインパクトになるはずだ」
「一部の方々は深刻な状態にあるが、幸いにして私は少数派(の軽症)だった。私はラッキーだったのだ。若い人たちは対応できると感じているかもしれないが、彼らが(ウイルスの)キャリアとなって対応できない誰かにうつしてしまう可能性はある。つまり、われわれ全員が自分たちにできることをすべきだ。われわれ一人ひとりが自分たちにできることをすることが大事なのだ」
NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは16日夜、新型コロナウイルスのパンデミックによってNFLとNFLPA(選手会)が各チームのオフシーズンプログラムの開始を遅らせることで合意したと発表している。
新たなヘッドコーチを迎えるチームは4月16日(木)にオフシーズンプログラムをスタートさせ、その他のチームは4日後の20日(月)に開始することになっていた。また、この先2週間にわたって、医療的に管理されたリハビリに取り組む選手を除き、チーム施設を選手に開放せぬよう求められている。
さらに、ドラフト前のチーム施設訪問を禁ずると通達したNFLは2020年ドラフトを予定通り4月23日から25日にかけて実施し、テレビ放送も行うと発表したが、一般客の前で選考プロセスを披露するラスベガスのイベントは開催を見送るとしている。
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