「NFC南地区で勝つのは常にハード」とQBブレイディ
2020年03月25日(水) 17:24トム・ブレイディは新しいチーム、新しいカンファレンス、新しいディビジョン、そしてまったく新しいチームメイトたちと共にNFLで21回目のシーズンを迎える。20シーズンにわたってニューイングランド・ペイトリオッツでTB12を背負って戦ってきた42歳のブレイディが、タンパベイ・バッカニアーズでまったく新しい世界への扉を開こうとしているのだ。
AFC東地区で11連続、計17回の優勝を果たしたブレイディには、NFC南地区への移動が簡単なものにはならないと分かっている。
「優秀なQBとすごく優れたオフェンスがいる良いディビジョンだけど、一方でかなりアスレチックなディフェンスもいる」とブレイディは現地24日(火)に行われた電話会見で報道陣に述べた。
「このディビジョンで勝つのはいつだってハードなことだしね。チームはお互いをよく知っている。このディビジョンとは4年に一度しかプレーしなかったから、選手について学ぶ必要がある。スキームについて学ばなければならない。学ばなきゃいけないことはたくさんあるし、追いつかなきゃいけない。だから、その部分に自分の時間とエネルギーのすべてを注ぎ、そうするために集中していく。それに、チームメイトのことを学び、マイク(エバンス、ワイドレシーバー/WR)やクリス(ゴッドウイン/WR)、O.J.(ハワード、タイトエンド/TE)、キャム(ブレイト/TE)やたくさんのスキルプレーヤーたちのことを学ばないと。ジョーンズ(ランニングバック/RB)や、もちろんオフェンシブラインも。彼らはすごく才能のある集団だ」
NFC南地区は今の段階で最も厳しいディビジョンの一つだと見られる。ブレイディを筆頭にドリュー・ブリーズ、マット・ライアン、新たに契約したテディ・ブリッジウォーターというQBがそろい、計4回のNFL MVP(ブレイディが3、ライアンが1)のほか、多くの記録が彼らによって記録されている。
ブレイディにとっての大きな難問の一つが、新型コロナウイルスのパンデミックに端を発する自主的な隔離の動きの中で新オフェンス陣について学び、チームメイトと協調関係を作っていくことだ。
20年で初めてまったく新しいオフェンス陣でプレーするブレイディは、どんなオフェンスにおいても、QBをプレーするということはシンプルに正しい読みをし、ターゲットにボールを渡すことだと語っている。
「僕にとってフットボールとはオープンな人にボールを投げることで、その人が深いところでオープンになっているならば、そこが投げる場所だってこと。短い距離でオープンなら、そこに投げる。アウトサイドでオープンなら、そこへ。インサイドでオープンなら、そこが投げるところ。何かできる人にボールを渡すのさ」
バッカニアーズのチームメイトたちはすでに、ブレイディの存在のみがチームを2007年以来のプレーオフへ導いてくれると信じている。
第一歩は世界的なパンデミックの影響で少し軸が傾いている世界において相互関係を築き上げること。そして、激しい競争が予想されるNFC南地区のタイトルを取ることが次の一歩だ。
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