ブレイディを手放したのはペイトリオッツのミスとモンタナ
2020年03月27日(金) 16:32殿堂入りクオーターバック(QB)ジョー・モンタナはキャリア終盤にチームを変えた伝説のシグナルコーラーとして最初に名を挙げられる人物だ。まさに今のトム・ブレイディの引き合いに出される事実であり、元サンフランシスコ・49ersおよびカンザスシティ・チーフスのQBはブレイディの憧れの選手の一人でもある。
そんなモンタナにとって、ブレイディを手放したのはニューイングランド・ペイトリオッツの過ちだという。
「内部で何があったのかは知らないが、誰かがミスをしたのさ」とモンタナは『USA TODAY Sports(USAトゥディ・スポーツ)』に語った。
「全体の状況を見るとき、そこにあるものをどう逃れたいか考えようとしてしまうものだ。彼らが決断を下したところについて、私には違う筋書きがあった。彼らは明らかに、これまで決して追い出そうとはしていなかった。なぜニューイングランドが彼の放出に至ったのか、私にはいまだに理解できない」
モンタナが1993年4月に4度のスーパーボウル制覇を果たしたサンフランシスコからカンザスシティへトレードに出されたのはよく知られた話だ。レジェンドがチーフスのユニフォームをまとっている姿を見るのは、当時の若い世代でさえ違和感を覚える奇妙な瞬間だった。
TB12が新しいジャージを着ているのを見るのもやはり奇妙な体験だが、ブレイディの場合はモンタナとは少し状況が違う。最終的にニューイングランド離脱を選んだのはブレイディだった。ペイトリオッツが正式にオファーをすることはなかったものの、チームはブレイディがキャリア唯一のチームに戻って来たいなら、そうしてもらうことを望んでいた。ビル・ベリチックヘッドコーチ(HC)は他のあらゆる選手と同じ対応をブレイディにもした。そして、ブレイディは自らに新しい挑戦への準備ができていると心を決めたのだ。
「正確に彼が何を求めているのかは知らないが、私の理解では、彼はただオフェンスをよりコントロールすることを望んでいた。分からないがね。彼と長い会話をしたわけではない。スーパーボウルで少し話したが、深いところまで掘り下げるには十分ではなかった」とモンタナは語った。
モンタナがチームを変わったのは37歳になろうとしているときだった。ブレイディは今年、43歳になる。今回の動きは、20年にわたって同じシステムにいたブレイディを活気づけるだろうとモンタナは考えている。
ブレイディの動きはNFLのリアリティを強調する。TB12やモンタナのような選手がチームを移ることができるならば、誰だってチームを移り得るのだ。
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