プレーオフ枠の拡大が電話会議による最終投票へ
2020年03月31日(火) 10:01新団体労働協約(CBA)の中で今月にNFL選手らの承認を受けた新しいプレーオフの体制が、現地31日(火)に最終承認を受けることになりそうだ。
新型コロナウイルスのパンデミックの影響でキャンセルされたNFLの年次ミーティングに代わり、火曜日にリーグのオーナーらの間で電話会議が行われる予定だと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。予定されている4つの投票の中で最も重要なのはプレーオフ枠の拡大に関するものであり、承認される見通しだとラポポートはつけ加えている。
この投票はシードやタイブレイキング等の変更への承認も必要としており、4分の3以上の賛成票が必要だとNFLネットワークのジュディ・バティスタが報じた。
2つ目の投票は新たなプレーオフの試合をどの放送ネットワークが放送するかを承認するものだとラポポートが伝えている。リーグと選手会はCBAにおいて新たな体制を承認し、カンファレンスあたり1チームがプレーオフに加わることでワイルドカードゲームは計6試合になり、ファーストラウンドバイは各カンファレンスに1チームのみの特権となる。つまり、ワイルドカードの2試合が新たに放送されることになる。また、この投票には『Amazon(アマゾン)』が2020年から2022年も継続してサーズデーナイト・フットボールを配信する新契約の決定も含まれるという。パフォーマンストラッカーやセンサーインフォメーション等の健康と安全に関するゲームデーターについての投票もこれとは別に行われる。
この電話会議では来るNFLドラフトに向けた準備状況のアップデートや新型コロナウイルスへの対応、そして2020年スケジュールのリリースタイミングを含むその他の件も話し合われるとラポポートは述べた。NFLチーフメディカルオフィサーのアレン・シルス医師とデューク大学の感染症専門家であるデバリック・アンダーソン教授が参加する予定だ。
オーナーらとの電話に先立ってNFLチーム社長らとの電話が月曜日の午後に行われる見通しとなっている。それぞれの電話会議は1時間を予定しており、話し合いに長い時間がかかる傾向のあるプレールールについての投票は行われない。
プレーオフ出場枠の拡大は勝率5割以下のチームにまで門戸が広げられてしまうのではないかとの懸念を呼んでいたが、過去30シーズンに14チームのフォーマットを当てはめると以下のことが分かる。出場枠が10チームから12チームに広げられた1990年以来、第7シードに当てはまる60チーム中44チームが勝ち越しており、その中には10勝を挙げているチームが10チームある。負け越していたのは1990年のダラス・カウボーイズのみだ。
14チームによるプレーオフへの移行によって、全NFLチームの43.7%がポストシーズンに進むことになる。この数字はMLB(メジャーリーグベースボール/33.3%)よりも大きいものの、NHL(ナショナルホッケーリーグ/51.6%)やNBA(ナショナルバスケットボールアソシエーション/53.3%)よりは低い。
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