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レイダースとビデオ会談するオレゴン大学のQBハーバート

2020年03月31日(火) 11:11

2019年NFLドラフト【AP Photo/Mark Humphrey】

新型コロナウイルスのパンデミックによってドラフト前の施設訪問が禁じられたのを受け、他の多くの業界と同じように、NFLチームも候補者とのミーティングにデジタルなプラットフォームを取り入れようとしている。

その一例がオレゴン大学のクオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地30日(月)、ハーバートがラスベガス・レイダースとビデオ通話を行う予定であり、以前にもロサンゼルス・チャージャーズと同様の会談を実施したと伝えている。

恒例の選手とのミーティングに代わり、NFLの各クラブは選手について知るべくテレビ会議を用いている。これらの“訪問”によって、コーチやフロントオフィスの面々は相手の選手を知り、スキームに対する知識を試すのだ。直接的な訪問ではないために、身体検査ができない等、欠けている部分がいくつかある一方、少なくともビデオミーティングによって選手とチームが会話する機会が開かれる。

リーグによってビデオミーティングの時間は1時間以下と定められている。チームは一人のドラフト候補者と1週間あたり3回を超える電話、もしくはビデオ会談をすることはできない。また、すべての電話およびビデオ会談は完了次第、参加者、日時、会談時間と共に選手人事部門に報告されなければならない。

強肩のシグナルコーラーであるハーバートは2020年NFLドラフト1巡目の早い段階で指名を受けると見られている。スカウトを魅了する身体的な特質もさることながら、ハーバートはオレゴン時代以降で持つことになるかもしれないリーダーシップについて答えることもできる。

レイダースはマーカス・マリオタと契約し、デレック・カーが先発の役割を担う見込みである一方、ジェネラルマネジャー(GM)マイク・メイヨックは状況次第ではQBを含むすべてのポジションにアップグレードを検討すると一貫して話してきた。仮にハーバートが1巡目の指名権を二つ持つ(全体12位と19位)レイダースが選べるところにいるならば、チームとしてもどんなQBを擁する可能性があるのか知って起きたいところだ。ハーバートのフィジカル面を考えれば、ヘッドコーチ(HC)ジョン・グルーデンがドラフト前のプロセスでほれ込むタイプの選手でもある。

チャージャーズは1巡目でQBを指名し、ベテランのタイロッド・テイラーと組ませるとみられる。トレードがなかったとして、ジョー・バロウとトゥア・タゴヴァイロアが指名済みの場合、ハーバートが全体6位指名権を持つチャージャーズが狙える中で最高クラスのQBになってくるかもしれない。

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