予定通りの2020年シーズン開幕を計画するNFL
2020年04月01日(水) 12:31シーズン開幕まで5カ月を数える今、NFLはレギュラーシーズンを予定通り9月にスタートし、国際試合を含む16試合を観衆の前ですべて実施する考えだ。現地3月31日(火)に行われた電話会見でリーグが明かしている。
新型コロナウイルスのパンデミックを受け、NBA(ナショナルバスケットボールアソシエーション)とNHL(ナショナルホッケーリーグ)はシーズンを中断しており、MLB(メジャーリーグベースボール)は開幕を遅らせている。NFLもオフシーズンのプログラムをバーチャルベースで進めることを計画しており、ドラフトの開催方法を大幅に変更している。
NFL副社長兼法務責任者のジェフ・パッシュは、デューク大学感染症コントロール支援ネットワークに助言を仰いでいるリーグの医療部門の幹部らが、他国におけるパンデミックのモデルと、さまざまな介入がどれほどの効力を持つかについて示されたと述べている。NFLには見通しが変化した場合にシーズンを調整するだけの時間的余裕がある。しかし、NFLからのメッセージは火曜日に明らかになった。すなわち、リーグが今の段階で有する情報からは、シーズンを予定通り開幕する方向に導かれる。ゲームスケジュールは5月9日ごろに発表されることになりそうだ。
チームオーナーらを交えて行われた1時間の電話会議では、シーズンの短縮や構成変更についての議論はなかったとパッシュは伝えている。一方でリーグのフットボール運営部門副社長であるトロイ・ビンセントはリーグが“あらゆる選択肢を検討”し、“常に緊急対応策を練っている”と語った。
また、火曜日にはNFLのクラブビジネスおよびリーグイベント担当副社長のピーター・オライリーが4月23日(木)から25日(土)で実施されるドラフトがバーチャルな手法で運営されるとの方針を示している。チーム首脳陣はチーム施設ではなく、リモートで選手選択を行う。その場所についても社会的距離のガイドラインを遵守することが義務付けられ、一部屋に10名以上がいることは許されず、各メンバーが少なくとも6フィート(約180センチメートル)離れていなくてはならない。選手、元選手、そしてファンもバーチャルベースで関与することになる。また、ドラフトの機会を用いてパンデミックの影響を強く受けている人々への募金が行われるという。
【A】