ロックアウトの中で若手を助けたいとジャイアンツQBマッコイ
2020年04月02日(木) 16:14コルト・マッコイはテキサス大学が輩出したそれまでで最も愛され、最も優れた成績を残したクオーターバック(QB)だった。それに匹敵するキャリアをNFLで築くことはできなかったマッコイだが、新たなチームとなったニューヨーク・ジャイアンツのチームメイトが同じ轍を踏むことのないよう助けたいと願っている。
デビューから2年目の2011年にリーグのロックアウトに直面したマッコイは、その時に得た教訓をジャイアンツの2年目QBであるダニエル・ジョーンズに伝えたいと考えている。今は新型コロナウイルスの世界的流行を受けてリーグがロックアウトしており、ジョーンズのオフシーズンが制限されているのだ。マッコイは当時のことをこう回想している。
「若手QBだった自分に起こったことの中で、最悪のことだった。ルーキーイヤーでプレーして、2年目にロックアウトがあり、2、3週間のトレーニングキャンプまでプレーブックがなかったし、その時になって初めて分かってきたんだ。完全に新しいシステムだった。その年はまあまあうまくやっていたけれど、チームは確かに苦戦していた。そこから経験を得て、教訓を学ぶことができると思うし、できればダニエルを助けたい」
「ダニエルはよく準備できていると思う。彼は俺のルーキーイヤーよりも多くプレーしてきた。それでもそこに変更があって、新しいシステム、新しいプレーコールのやり方があり、新しい方針のもとで一つのオフェンスを完成させるよう努力しなければならない」
2010年のドラフト3巡目でクリーブランド・ブラウンズに指名されたマッコイはルーキーシーズンに8試合でプレーしたものの、チームは5勝11敗にとどまってヘッドコーチ(HC)エリック・マンジーニは解雇された。2011年はパット・シューマーがその後任となったものの、労使交渉からくるロックアウトによってオフシーズンのほぼすべてが失われている。マッコイはこのシーズンに超特急でシューマーのシステムを学ぶことを強いられた。
一方のジョーンズは1年目をシューマーHCの指揮下で過ごした後、2020年は初めてNFLのHCを務めるジョー・ジャッジ体制に移行する。マッコイの2011年とジョーンズの2020年の間にある有望な違いは、ジョーンズには飛び込むべきプレーブックがあるということだ。2011年は労働協約が結ばれていなかったため、接触は基本的に禁じられていた。新団体労働協約のサインのインクが乾くまで、選手とチームはコミュニケーションをとっていなかったのだ。しかし、今回のジョーンズはマッコイと連絡を取ることができる。
「あのロックアウトシーズンは俺にとって本当に厳しいシーズンだった。でも、ダニエルを助けるためにベストを尽くし、彼が可能な限り自信を持てるようにして、俺たちオフェンス陣ができるだけ良い感触を持てるようにするつもりだ」とマッコイは語った。
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