これまでとは違う方法で進化したいとQBブレイディ
2020年04月09日(木) 16:42クオーターバック(QB)トム・ブレイディはこのオフシーズン、NFL界の隅々に行き渡る大きな波を立ててニューイングランドからタンパベイへの航海に乗り出す。最も偉大なQBの一人が、20年のキャリアで初めての旅に出るのだ。
『SiriusXM(シリウスXM)』でハワード・スターンの長いインタビューに応じたブレイディは、2019年シーズンの前からそれがニューイングランド・ペイトリオッツでのラストイヤーになるだろうと分かっていたと認めた。
「実際に下されるまで最終的な決定があったわけではないと思うけれど、多分、シーズンがスタートする前にラストイヤーだって分かっていたんだと思う。僕らの時間が終わるんだとね」とブレイディは述べている。
「最後のオフシーズンの前に時間があった。契約は再構築されていて、基本的に、僕の立場からはシーズンの最後にキャリアで初めてフリーエージェントになると分かっていた。それについてチームのオーナーシップであるクラフト氏と話して、彼はそれに異を唱えなかった。ベリチックコーチとも話して、彼も問題なかった。それが、僕らの決めたことだった。そのシーズン中に、もしくはオフシーズンに僕らの間で続けるかなりの対話があったかといえば、いくつかあった。そして、僕らの両者がそれについて考え、結果としてそれが20年を終わらせる素晴らしい道だった。僕たちは素晴らしい対話をもった。前にもこの話はしたけれど、僕以上のニューイングランド・ペイトリオッツファンはいない。だけど同時に、だからといってそこで一番ハイレベルなプレーを僕が続けられるわけではない。僕はまだ自分に最高レベルのパフォーマンスが可能なことを証明したいと感じている」
ブレイディは生涯のペイトリオットではなくなることに対する恨みはないとつけ加えた。
「いや、まったくない。なぜなら、何かこれまでとまったく異なることを経験するのも、僕の人生だからだ。それが正しいとか間違っているとかじゃなく、これまでそんな機会がなかったようなあり方で成長し、進化する道がある。そのこと自体が僕にとって正しい」
スーパーボウルで6度勝利し、AFC東地区タイトルを17回獲得したペイトリオッツでの20年を終え、ブレイディは新たな挑戦に臨む。42歳のブレイディは胸の内に引退という考えはなく、ニューイングランドでキャリアのすべてを終えることが目標だったこともないと話した。
「レガシーなんて気にしたこと、一度もないよ。ハイスクールにいたときから“自分のフットボールレガシーがどんなものになるのか待ちきれない”なんて思ったことはない。僕は違う。それは僕のパーソナリティじゃない」
「なぜ別の場所を選んだか? ただそういう時だったというだけだ。他に何て言っていいか分からない。僕は20年でできる限りのことを、信じられないくらいのオーガナイゼーションや、信じられないくらいの人々と一緒にやり遂げたし、それは決して変わらない。それを僕から奪うことは誰にもできないんだ。こういう経験やスーパーボウルタイトルを僕らから奪うことは、誰にもできない」
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