新たな先発QBに合わせた戦いの構えはあるとペイトリオッツHCベリチック
2020年04月14日(火) 14:50現地13日(月)に行われたニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベルチックの電話会見で、記者たちはあの質問をする機会を得た。すなわち「トム・ブレイディが去った今、どうなっていくのか?」。
ベリチックHCはいつも通り、心配する気配を見せなかった。過去20年にわたるブレイディの多くの貢献に感謝したベリチックHCは、一方でチームは以前からブレイディなしで勝てる道を見つけており、それを再度試みる準備はできていると話している。
「われわれがやってきたすべてのこと、主要なプランニングという点でわれわれが行ってきたすべての決断は、トム・ブレイディにとって何がベストなのかという考え方からなされてきた」と言うベリチックHCは次のように続けた。
「とはいえ、トムがQBに立てないと分かった上で戦わなければならない状況は何度かあった。したがって、(マット)カッセルやジミー(ガロポロ)、ジャコビー(ブリセット)たちやそういった状況に戻ることになる。彼らはシーズン中に登場し、マット・カッセルの状況は15試合続いたものの、どういった状況であれわれわれはそのときの選手に自分たちの持てるものを適応させてきたし――カッセルが良い例だが――われわれは彼にとってベストなことをやるためにすべてを整え、それはわれわれが常にトムにとってベストなことのためにすべてを整えてオフェンスを助けようとしてきたのと同じだった」
「それが変わるとは思っていない。誰がQBであれ、われわれはその選手にとってスムーズで効果的に事態が進展し、彼の強みと能力を生かせるようにしようと努力する。われわれのそれぞれに異なるスキルがある。各QBに別々のスキルがあり、ある選手が特にうまくやれることについてはそれが何であれ、それを取り上げ、もしくは少なくともそうするだけのチャンスが与えられるように共に取り組んでいくだろう」
今、ペイトリオッツには2人のブレイディ後任候補がいる。ベテランのブライアン・ホイヤーは過去にブレイディの控えとして時を過ごしていたことがあり、若手のジャレット・スティッドハムは昨年にその役割を担っていた。いずれも務めを果たすことは可能だが、スティッドハムのポテンシャルについては分かっていない部分が大きい。だが結局のところ、2001年シーズンを迎えた当時のブレイディもまた、将来のホール・オブ・フェイマーと目されていたわけではないのだ。
競争こそこのゲームの名であり、今年のニューイングランドはさらにその傾向が強い。とは言え、第3の道もある。ペイトリオッツがドラフト上位でQBを指名する可能性もなくはないのだ。過去にペイトリオッツはそうすることを恐れない様子を示してきた。
もちろん、今の状況はこれまでと異なっている。ブレイディが去り、先発QBの座は空席だ。それでもペイトリオッツが必死になっている様子はなく、そのおかげでベリチックHCはかつてブレイディがポケットでそうしていたように、じっくり腰を据えて全体的な状況を調査できる。ベリチックHCはドラフトに出てくるQBたちの見通しについて「興味深い」と表現した。
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