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チャージャーズがチーム史を体現する新ユニフォームをお披露目

2020年04月22日(水) 09:53


ロサンゼルス・チャージャーズの新しいジャージー【NFL】

常に南カリフォルニア的な世界の住人だったロサンゼルス・チャージャーズが、現地21日(火)に審美的な領域に足を踏み入れた。

チャージャーズは『Good Morning Football(グッド・モーニング・フットボール)』で真新しいアンサンブルを披露しており、そのデザインは過去の真の栄光を思い起こさせるものだった。

「最高がさらに上に」

そういった賛辞はたいてい、自己満足が過ぎるところがあるものの、確かにこれは素晴らしいユニフォームだ。ユニフォームの優劣についてはさまざまな議論があるものの、少なくともチャージャーズがチーム史を一組のユニフォームで体現するという部分での勝者であることは間違いない。

パウダーブルーのトップスとゴールドのパンツはAFL(アメリカン・フットボール・リーグ)でのチームの始まりを想起させる。ヘルメットナンバーも同じ時代を思い出させる一方、人気のある復刻ユニフォームで相手ディフェンス陣を引き裂くように駆けていたランニングバック(RB)ラダニアン・トムリンソンの思い出にもつながるものだ。ロイヤルブルーのセットは過去数年に用いられたカラーラッシュバージョンをほぼ踏襲しており、このバージョンは1970年代後半に行われたロイヤルブルーへのシフトにインスパイアされている。ネイビーの代替ユニフォームは1980年代から2000年代半ばに見る者を引き戻す。この時期にチームはスーパーボウルに出場しており、成功に満ちた新世紀の始まりを迎えていたのだ。

モダンな数字にはシンプルな、2007年のリデザイン以来で使われてきたタイプフォントが採用されている。カラーブロックから解放されてより大きくなった稲妻はトムリンソンやドリュー・ブリーズ、フィリップ・リバース、そして故ジュニア・セアウといった選手たちが着ていたホームユニフォームを彷彿(ほうふつ)とさせる。稲妻は各ユニフォームセットでそれぞれのヘルメットとマッチしているが、その中でもネイビーのセットとの組み合わせが真にマッチしていると言えるだろう。このセットではゴールドで縁取りされたネイビーの稲妻がヘルメットに光っており、チームがデビューした1960年にもヘルメットに同じような稲妻が描かれていた。

稲妻についてもう一つ触れておけば、今回は曲線的ではなくなり、流線的でありながらパンツの上下にまっすぐに走っており、チームによれば“動きに合わせてより有機的に”動くよう調整されたという。

パウダーブルーとホワイトのトップスはホワイトもしくはゴールドのパンツと合わせることができる。ロイヤルとネイビーのセットはそれぞれ同色と合わせることを想定されているようだ。南カリフォルニアの陽光と気候を全身に取り入れるチャージャーズだが、新たなスタンダードな装いとカラーラッシュセットを見れば、ネイビーのユニフォームには稲妻の脅威が感じられる。

今月初め、チャージャーズはよりフラットになった稲妻と新しいワードマークから成る新ブランディングを発表していた。そのアップデートが今回さらにはっきりと打ち出され、ヘルメットに明確に表れている。他のあらゆる変化と合わせ、新ユニフォームがフィールドでシャープな印象を与えるのは間違いないだろう。

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