ブレイディ獲得を話し合っていた49ersリンチGMとシャナハンHC
2020年04月22日(水) 15:48あらゆる面で、このオフシーズンはトム・ブレイディのものだった。
現地21日(火)、ロブ・グロンコウスキーが引退から復帰し、タンパベイ・バッカニアーズへ向かったクオーターバック(QB)トム・ブレイディの後を追った。これがニューイングランド・ペイトリオッツを離れてどこへ行くのかさまざまなうわさが流れたオフシーズン、すなわち、ブレイディ一色に染まったオフシーズンの最新ニュースだ。
バッカニアーズとロサンゼルス・チャージャーズがブレイディの行く先の最有力候補と見られていた一方、カリフォルニア州出身の偉大なQBがサンフランシスコ・49ersに行くとの見方もあった。
49ersのジェネラルマネジャー(GM)であるジョン・リンチは自身とヘッドコーチ(HC)のカイル・シャナハンがその可能性について実際に話し合ったと認める一方、QBジミー・ガロポロ(ペイトリオッツ時代のブレイディの控え)がいることから、真剣な検討にはおよばなかったと話している。
『ESPN』によれば、リンチGMは火曜日に「トム・ブレイディのような史上最高のQBの一人について話すとなれば、当然ながら内部ではいくらかの話し合いがあるものだ」と『The Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』で語ったという。
「そうしたら、彼が故郷に行きたがっているとか、そんな話が出てくるわけだ」
「もちろん、そういうことであれば私とカイルは話し合うことになる。われわれは絶えず改良を求めているから、あらゆるものを常に視野に入れているし、特にああいった状況ではそうだ。しかし、1日か2日のうちにカイルと私はお互いを見て“そうだ、われわれはジミーの存在によって手にしているものに本当に満足しているじゃないか”となった。彼がもたらしたすべてのものが気に入っているし、それが長期的な答えだと強く信じている。自分たちのQBは誰なのかという点について、われわれはそれがジミー・ガロポロだと、これまで以上に確信していると言いたいね」
煙の元には少なくとも話し合いという火があったものの、最終的にチームはジミーGがこれから共に歩んでいく男だという点を再認識した。リンチGMはチームをNFC西地区王者とスーパーボウルにまで導いたガロポロが、今は内情に通じているとも話している。
チームと自身にとって大成功の1年を送りながらもしばしば惜しまれることのあったガロポロ(3,978パッシングヤード、タッチダウン27回)はさらに改善しようとしており、リンチHCがガロポロを支持する大きな理由の一つがそれだ。
ブレイディは今後のタイトル挑戦を目指してタンパにいる。ガロポロは今でもリーグでベストのQBの一人だ。ただ、わずかな時間とは言え、リンチGMとシャナハンHCがTB12の加入という考えを巡らせたことも確かだった。
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