NFLオーナーたちが地域の新型コロナ救援活動を支援
2020年04月22日(水) 23:00新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るう危機のさなか、NFLファミリーは支援の努力を続けている。
タンパベイ・バッカニアーズ、ミネソタ・バイキングス、フィラデルフィア・イーグルスとシンシナティ・ベンガルズは、国内で数100万人が恩恵を受けることとなる主な活動内容を発表した。
NFLの『Draft-A-Thon(ドラフタソン)』キャンペーンを通して、『nfl.com/relief』から寄付に協力することができる。
バッカニアーズのオーナーであるグレイザー家は現地21日(火)、COVID-19の救援活動を支援するため、タンパベイ地域に500万食の食事を提供すると発表した。『Feeding Tampa Bay(フィーディング・タンパベイ)』への寄付により、フロリダ州の5つの地域に住む個人や家族、子供向けの食事提供者、家から出られない高齢者の元に必要な食料品や備蓄品を届けることが可能となる。
「今日われわれが経験しているこの大きな危機の中で必要とされているのは、人々の最も基本的なニーズ――すなわち食事――を確保できるように努力するヒーローたちです」とフィーディング・タンパベイの会長兼CEOトーマス・マンツはバッカニアーズの公式サイトで述べた。「グレイザー家からの500万食の寄付はCOVID-19の危機発生後、フィーディング・タンパベイに寄せられた最大のものであり、失職や収入面の不安、家族に食事を与えられない恐れを抱く人々にとって計り知れない影響を与えます。人々に代わって、グレイザー家のご厚意に感謝します」
食事の提供に加えて、グレイザー家は『Glazer Vision Foundation(グレイザー・ビジョン財団)』を通じてモバイルクリニックを再利用することを明らかにし、今後数カ月間、フィーディング・タンパベイの食料配達を支援すると発表した。
「困難で先の見えないこの時期に、危機によって最も大きく影響を受けた人々をわれわれが力を合わせてアシストすることが重要です」とバッカニアーズの共同オーナー、ダーシー・グレイザー・カゼウィッツは述べた。「コミュニティー全体に食事が行き渡るようにと尽力される素晴らしい活動に家族一同心より感謝します。この500万食がフィーディング・タンパベイの助けとなり、引き続き多くの人々に必要なリソースとサービスが届けられることを望みます」
バイキングスのオーナーも今週、救済支援のための活動を明らかにしている。
ウィルフ家はCOVID-19関連への寄付が500万ドル(約5億4,000万円)を超えたと発表した。その始まりは、NFLがDraft-A-Thonキャンペーンで推薦する6つの慈善団体の1つ、『United Way Worldwide(ユナイテッド・ウェイ・ワールドワイド)』への100万ドル(約1億円)の寄付だった。パンデミックの発生以降、ウィルフ家の寄付やコミットメントはアメリカ国内全体、そして遠く離れたイスラエルの人々をも救っている。
「われわれの思いはこの世界的危機によって打撃を受けた全ての人々と共にあります」とバイキングスのオーナー兼社長のマーク・ウィルフはチーム公式サイトで述べた。「とりわけウイルスと闘っている個人、経済的不安に直面する人々、そして最前線でこのパンデミックに立ち向かう英雄的医療従事者や初動対応者のことが気掛かりです」
「COVID-19を制御しようと勇敢に力を合わせる尊敬すべき個人や組織が存在しています」とオーナー兼会長のジギー・ウィルフは述べた。「先例のないこの時代においてわれわれは彼らのニーズを満たし、最も影響を受けやすい人々を支援できるよう、可能な限り多くのリソースを提供することに力を注いでいます」
フィラデルフィア・イーグルスのオーナー、ジェフリー・ルーリーは21日(火)、フィラデルフィア市の対策支援に100万ドルを寄付すると発表した。
「COVID-19がわれわれの生活を脅かしはじめた瞬間から、われわれは前戦に立つ人々やその家族のためにできる最善の支援について思慮する議論に積極的に関わってきました」とイーグルス会長兼CEOのルーリーはチームの公式サイトで述べた。「こうした慎重な議論の一環として、またこの町の良心的リーダーたちと連携し、われわれは医療従事者に必要なサポートを提供するための包括的なプランを作成しました。こうした従事者がこの世界的パンデミックに直接影響された人々のためにしてくれた――今もしている――全ての活動にどれほど感謝しているかはいくら強調しても足りるものではありません。彼らの勇気と度胸は称賛に値します。彼らと彼らの家族の努力がこの極めて厳しい時期にわれわれ皆の安全をもたらしてくれたのです」
彼らの寄付は勇敢な医療従事者とその家族のために必要な支援を提供するとともに、地元のビジネスをサポートすることになる。
寄付は複数のプログラムに振り分けられる。内訳はトーマス・ジェファーソン大学へのN95マスク10万枚、フィラデルフィア小児病院と地域医療制度(30万ドル/約3,200万円)、アメリカ赤十字社の回復期血清療法プログラム支援(25万ドル/約2,700万円)、医療従事者のための『ACME』、『Chickie’s & Pete’s(チキーズ&ピーツ)』、『ダンキン』、『マクドナルド』、『Wawa』の6733枚のギフトカード購入(22万5,000ドル/約2,400万円)、ジェファーソンの『Better Together Fund(ベター・トゥゲザー財団)』(10万ドル/約1,000万円)、『Eye Mobile(アイ・モバイル)』プログラムの継続を支援する『Vision to Learn(ビジョン・トゥ・ラーン)』(5万5,000ドル/約600万円)、『Helping Healthcare Heroes Support Group(ヘルピング・ヘルスケア・ヒーローズ・サポートグループ)』の拡大を支援するグレーター・フィラデルフィアの『JFCS』(3万5,000ドル/約370万円)、『Uplift Center for Grieving Children(アップリフト・センター・フォー・グリービング・チルドレン)』(3万5,000ドル)となっている。
ベンガルズはオハイオ州、ケンタッキー州とインディアナ州の8つの異なるフードバンクへの寄付を発表している。
「この難局においてわれわれは自分たちのコミュニティーの助けになりたいと考えています」とベンガルズ取締役副社長ケイティ・ブラックバーンは述べた。「COVID-19が異なる形で個人個人に影響を与えていることを知っています。フードバンクのサービス需要が高まる中、われわれは寄付によって幅広い地域を助けたいと考えています」
寄付は次のフードバンクに分配される。グレーター・シンシナティ、ケンタッキー北部とインディアナ東南部を対象とする『Freestore Foodbank(フリーストア・フードバンク)』、グレーター・デイトンで活動する『Foodbank Inc.(フードバンク社)』、オハイオ南西部で活動する『Shared Harvest(シェアード・ハーベスト)』、オハイオ南西部で活動する『Second Harvest(セカンド・ハーベスト)』、オハイオ南東部の『Foodbank & Kitchen(フードバンク&キッチン)』、オハイオ中部の『Mid-Ohio Foodbank(ミッドオハイオ・フードバンク)』、グレーター・ルイビルの『Dare to Care(デア・トゥ・ケア)』、ケンタッキー中部と東部で活動する『God’s Pantry Food Bank(ゴッズ・パントリー・フードバンク)』。
「ベンガルズの組織と選手たちは長年にわたり、隣接3州におけるフリーストア・フードバンクの活動を支持してくれました」と同社の社長兼CEOカート・レイバーは声明で述べた。「この危機的な時にCOVID-19によって影響を受けた子どもたちや家族に食料を提供するため、われわれおよびフィーディング・アメリカ・フードバンクのパートナーたちが行う活動を支援していただき感謝します」
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