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DEクロウニーにドアの隙間を残すシーホークス

2020年04月23日(木) 00:33

シアトル・シーホークスのジェイデビオン・クロウニーとフィラデルフィア・イーグルスのカーソン・ウェンツ【AP Photo/Julio Cortez】

フリーエージェント(FA)になったジェイデビオン・クロウニーを巡る状況は予想外の展開を見せており、少なくとも1チームとは膠着(こうちゃく)状態が続きそうだ。

テネシー・タイタンズのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・ロビンソンがクロウニーについて、“どうなるか見てみよう”、“何事に対してもドアを閉めることはない”と記者団に語ってから4日、シアトル・シーホークスGMのジョン・シュナイダーも現地21日(火)にほぼ同じ言葉を繰り返した。

「ドアを閉めてはいないが、これ以上待つわけにはいかなかった。われわれはビジネスを行う必要があった」とディフェンシブエンド(DE)のブルース・アービン、ベンソン・メイヨワとの契約についてシュナイダーはチームの公式サイトでジョン・ボイルに語っている。「とてもいい会話ができたよ。彼はこの奇妙なプロセスを手探りで進むつもりだ。われわれはそれを見守ろう」

国をまたいで少なくとも2つのチームがクロウニーに向けてドアの隙間を開けている。ところが、彼は自分にもっと高値がつくのを待ってFAを継続中だ。ドラフトが1日後に迫り、この件はいったん脇に置いておこうとチームが思うのも無理はない。タイタンズもシーホークスもクロウニーに大金を出さずとも、ドラフトで誰かを指名すればいい。元全体1位指名のクロウニーは6年のキャリアでフルシーズンをプレーしたことが1度しかなく、シーズン中にサック10回の壁を越えたことがない。重要な場面でインパクトを与えたことは間違いないが、十分な仕事とは言い難いだろう。彼が希望しているとされる報酬額と比べればなおさらだ。

2019年にトレードで彼を獲得し、13試合に出場させたシーホークスはクロウニーのことを理解しているが、両者が新たな契約に合意することはなかった。一方、タイタンズも以前、彼がAFC南地区のライバル、ヒューストン・テキサンズの期待の星だった頃、シーズン中に2度も面談を行ったことがある。

この件に関して今週中に新情報が入ってくることはないだろう。しかし、立て付けの悪いドアが何かの拍子に全開になることも、もしかしたらあるかもしれない。

【M】