カーディナルスとパンサーズがトレードダウンを検討
2020年04月23日(木) 10:45どんな方法で時間の経過を計っていようと――時計でも、日時計でも、寝た回数でも――、われわれがNFLのオフシーズンで最もエキサイティングな瞬間に近づいていることは間違いない。
2020年NFLドラフトが間もなく始まる。断片的な情報が降り積もってさまざまな形を取りつつあるのも驚きではない。
アリゾナ・カーディナルスは全体8位指名権からのトレードダウンへの関心を表明したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じた。オールプロのワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスのトレードに使ったために2巡目指名権のないカーディナルスは、若い才能の評価を続ける中でさらなるドラフト指名権を手にするためにトレードを用いるかもしれない。全体8位はトレードに関心を持つチームがオフェンシブラインマン(OL)や優秀なディフェンダー、あるいはクオーターバック(QB)さえ指名できる可能性を秘めた順位であり、カーディナルスはこれを活用していくつかの指名権をストックできるかもしれない。
カロライナ・パンサーズも、トレードアップを希望するチームがあるならばスライドバックすることに関心を持っているチームの一つだ。
カーディナルスがトレードに対するオープンな姿勢を明らかにしてからほどなくして、全体7位指名権を持つパンサーズが議論に加わったのは偶然だろうか? おそらくそうなのだろうが、最近見られるトレンドに従った動きでもあった。
金曜日にはデトロイト・ライオンズのジェネラルマネジャー(GM)であるボブ・クインが全体3位指名権へのオファーについていくつか話を受け、さらにこれからも話を聞き続けると報道陣に語っていた。月曜日になってニューヨーク・ジャイアンツが全体4位指名権について同様の意向を表明。その一方でジャイアンツはチームが指名するとは見込まれていないクオーターバック(QB)――オレゴン大学のジャスティン・ハーバート――と大々的に面談を行った。以前にはワシントン・レッドスキンズ(全体2位)がQBトゥア・タヴァイロアに強い関心を持つ可能性をほのめかしており、これが数々のドラフト予想に影響をおよぼしている。レッドスキンズにはすでにQBドウェイン・ハスキンズがいるにもかかわらずだ。レッドスキンズはこういった煙幕と価格高騰の努力を用いて大きな賭けに出ており、火曜日にラポポートが報じたところによれば全体2位指名権への問い合わせを受け始めているという。
こういった交換やセールスの競争は今日のNFLにおける避けがたい真実に端を発している。QBこそ、このスポーツで最も重要なポジションなのだ。トップ6の指名権を持つ中の2チームが将来のQBを必要としている。全体5位のマイアミ・ドルフィンズと全体6位のロサンゼルス・チャージャーズだ。この事実が、それより前の指名権の値段を吊り上げるかもしれない。そして今、10番台からトップ10内に移動することに対する関心も出てきている。この話題の大勢を支配しているのがアトランタ・ファルコンズだ。QBを必要としているドルフィンズやチャージャーズに続く(全体10位のクリーブランド・ブラウンズもトレードダウンに関心を示していると言われる)各クラブが自分たちの指名権を使ってさらなる資産を手に入れることを検討している。
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