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QBをドラフトしなかったのは意図的ではないとペイトリオッツHCベリチック

2020年04月27日(月) 11:48

ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチック【AP Photo/Charles Krupa】

この週末に幕を閉じた2020年NFLドラフトで13名のクオーターバック(QB)が指名された。一人もQBを選択しなかったチームの一つがニューイングランド・ペイトリオッツだ。

もう一度言おう。6度のスーパーボウル覇者であるQBトム・ブレイディがこのオフシーズンにタンパベイ・バッカニアーズに移り、明確な後継者候補がいないペイトリオッツが、ドラフトで次なるQBを選ばなかった。

ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)であるビル・ベリチックはドラフト終了後、QBをパスしたのは必ずしも計画されていたことではないと明かしている。

チームによれば、ベリチックHCは「適切な状況にいると感じたなら、確かに彼らをドラフトするだろう。われわれは彼らを複数の年度に、ドラフトの複数の時点でドラフトしてきた。それが過去3日間はうまく機能しなかった。計画されていたわけではない。今週末に手にしているものでベストをやろうとしていただけだ」と述べたという。

ペイトリオッツはドラフトで10名を選択しており、その中にはタイトエンド(TE)が2人(デビン・アシアシ、ダルトン・キーン)、ミシガン大学の選手が2人(ジョシュ・ウチェ、マイケル・オンウェヌ)、そして、レノア・ライン大学のセーフティ(S)カイル・ダガー、タトゥーの入ったキッカー(K)ジャスティン・ロウワッサーらが含まれていた。

ドラフトでQBを指名することはなかったものの、ペイトリオッツはすぐにドラフト外フリーエージェント(FA)のルーキーであるルイジアナ工科大学のQBジェイマール・スミスを獲得したと現地土曜日の午後に『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが伝えている。スミスは2019年にタッチダウンパス18回、インターセプト5回、パス成功率64.3%を記録してカンファレンスUSA攻撃選手賞を受賞した。

さらに翌日、ペイトリオッツはミシガン州立大学のQBブライアン・ルワークをチームに加えた。ルワークはカレッジでのキャリアを通じて41試合に出場し、パス成功率57.7%、8,293ヤード、タッチダウン47回、インターセプト32回という成績を残している。2019年にルワークはパス成功率、パスアテンプト、インターセプトでビッグ10カンファレンスをリードした。

ペイトリオッツはQBルームに4名を抱える状態で夏を迎えることになる(ジャレット・スティッドハム、ブライアン・ホイヤー、スミス、ルワーク)が、今のところこのポジションについて明確な方向性は見えていない。現時点では、スティッドハムが1歩リードしているようだ。

「ジャレットは昨年に良い年を送った。彼はかなり改善している。彼がそれによってどういった位置につけるか見てみよう」とベリチックHCは語った。

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