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マリオタ加入は「これっぽっちも気にしていない」とレイダースQBカー

2020年05月03日(日) 02:08

オークランド・レイダースのデレック・カーとヘッドコーチ(HC)ジョン・グルーデン【AP Photo/Rick Scuteri】

デレック・カーはヘッドコーチ(HC)ジョン・グルーデンの下で3度目のオフシーズンを迎えた。そのたびに彼はラスベガス・レイダースの先発を外されるというのではないかといううわさを耳にし続けている。

この春にうわさはピークに達した。トム・ブレイディがフリーエージェント(FA)になり、カーのデッドキャップヒットは2,000万ドル(約21億円4,000万円)近く減少した。そして、優秀なQBが並ぶドラフトでレイダースは20位以内に2回の指名権を持っていた。

彼らはベテランQB――マーカス・マリオタ――とすでに契約しており、グルーデンとジェネラルマネジャー(GM)のマイク・メイヨックは全体12位でワイドレシーバー(WR)のヘンリー・ラッグス三世を指名。3巡目でさらに2人の選手を指名した。その間ずっとカーは情報を知らされていたと言い、仕事失う心配はしていなかったと述べた。

「何も問題なかった。これ以上多くは語らないけど、問題はないんだ」とカーは『The Athletic(ジ・アスレチック)』のビック・タフーに語っている。「ミスター・メイヨックとミスター・グルーデンは2人とも俺に連絡をくれて、全ての面で適性評価をしたと言っていた。それについては彼らから聞けばいい。何て言ったのかは教えないよ。ちょっとすごい内容だったし、彼らにあれこれ答えさせたくないんだ。とにかく、俺はその言葉にすごく安心した」

「彼らに不意打ちを食わされたことは一度もない。俺が怒るとしたらその時だけだ。でも、今まで彼らが言った言葉は全てその通りになった」

情報の中にはマリオタとの契約を考えていることについても含まれていたようだ。元テネシー・タイタンズの先発で2015年の全体2位指名だったマリオタは、有利な条件で3月に2年契約を結んでいた。それは、“フットボール界全体で一番のQBルーム”を作りたいレイダースの計画の一環なのだとカーは説明する。

「メイヨック、俺とグルーデンがいかに頻繁にコミュニケーションを取っているかを人々は知らない」とカーは言う。「だから、俺は知っていた。彼がグルーのウイッシュリストに載っていたことをね。もし、コーチが言うように俺に何かあった場合、マーカスがいてAやBやCをしてくれたら助かるのは分かっている」

グルーデンがマリオタのプレーにほれ込んでいることを知っている者なら違う読み方をするかもしれない。だが、昨シーズンにキャリア最高のパス成功率とヤードを達成し、インターセプトやサックの回数を減少させたカーは、背後に不安は感じないと主張した。

「正直に言おう。俺はこれっぽっちも気にしちゃいない」と彼は述べた。「それが俺の本心だ。俺以上にハードに俺をプッシュできるやつはいない」

カーはまた、フロントオフィスがブレイディについて検討を重ねていたことにも気分を害していない。そうした末ににレイダースは7年目の先発を続投させることを決めた。ボスたちがブレイディの獲得を考えないとしたら、それこそ“おかしい”と彼は考えている。

「結局のところ、32人のGMがいれば16人はこう言い、16人はああ言うだろう」とカーは言う。「俺たちのGMとHCは自分たちの判断を下した。この世界は飛ばし記事だらけだし、議論もたまには必要だろう。でも、スーパーボウルで6度も勝った男がFAになったんだ。リーグの全チームが注目するさ。俺はただこのチームのQBでいられてうれしいし、そうなることは最初から分かっていた」

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