ロバート・クラフトオーナーのタイトルを勝ち取っていたニューイングランド・ペイトリオッツのメンバーはそれぞれの最終的な目標を追い求めて多くが去ってしまった。そして、クラフトオーナー自身も、より大きな戦いのために過去の栄光を手放している。

クラフトオーナーは第51回スーパーボウルリングを『All-In Challenge（オールイン・チャレンジ）』に寄付した。オールイン・チャレンジは子どもや高齢者、新型コロナウイルス（COVID-19）のパンデミックの最前線で働く人々など、必要としている人に食事を提供するための組織だ。

クラフトオーナーがこのリングを選んだのは、第51回スーパーボウルがかつてない大差をひっくり返してペイトリオッツが大逆転を収めた試合だからだ。世界がパンデミックと戦う中、クラフトオーナーは助けを必要としている人々のために自らのチームの最も見事な勝利を象徴するリングを提供するのがふわさしいと感じている。

クラフトオーナーはビデオの中で「私にどんなスペシャルなことができるだろうか？　それを数週間にわたって考えていた」と述べた。

「私はアトランタ・ファルコンズとの第51回スーパーボウルの経験に思い当たった。われわれは（第3クオーターに）28対3で後れを取っていたし、（オッズの）99.6％が敗北だった。そして、私たちはカムバックし、勝ったのだ」

「私は今起こっていることを考え、医療関係者たちをサポートするために大きな価値があることをしたかった。そこで、このリング――われわれの5度目のスーパーボウル制覇――を提供するのが良いと思った。なぜなら、これはわれわれのカムバックを表すものだからだ」

クラフトオーナーは開始額7万5,000ドル（約805万円）でリングをオークションにかけており、19件の入札によってその額は30万ドル（約3,220万円）を超えた。リングの購入にはジレット・スタジアムにあるチームのトロフィールームへのクラフトオーナーの個人的な訪問に同行すること、アメリカ本土のどこからでもクラフトオーナーのプライベートジェットに乗り、ボストンでオーナーに会ってリングを受け取ることを含んでいる。

【A】