QBハスキンズに必要なのは“素晴らしい選手”と“エリート文化”
2020年05月13日(水) 11:11オハイオ州立大学3年生の時に4,831パッシングヤードとタッチダウン50回を記録したクオーターバック(QB)ドゥエイン・ハスキンズは、2019年ドラフトの全体15位でワシントン・レッドスキンズから指名された際にチームの将来を背負うことが期待されていた。
しかしながら、レッドスキンズは3勝13敗に終わり、ヘッドコーチ(HC)ジェイ・グルーデンは5試合が終わった時点で解雇され、ハスキンズは苦戦した末に負傷でシーズンを終えている。
ルーキーシーズンの終わりに大きな成長を遂げたにも関わらず、批判と疑いはその身に降りかかっている。
ハスキンズが先に触れたタッチダウン50回を達成するのを直接目にしたコーチは、ハスキンズがレッドスキンズで置かれていた状況を踏まえれば、批判は控えめにいっても疑わしいと述べた。
「QBの過ちだったのか?」と元オハイオ州立大学HCのアーバン・マイヤーはポッドキャスト『Move the Sticks(ムーブ・ザ・スティックス)』でダニエル・ジェレマイアとバッキー・ブルックスに話している。
「彼らのコーチが解雇されたこと、混乱した場だったこと、あれやこれやが起こっていたことを考えてほしい。舞台裏からたくさんのことを聞いたが――というのも、私の選手があそこに複数いるからだが――それでもドゥエインの過ちだという」
ハスキンズはレッドスキンズで混沌とした状況に置かれていたというマイヤーHC。それは注目の新人QBたちにとって何ら目新しいことではない。ハスキンズが真に自らのポテンシャルを発揮するには、解決すべき難題は一つもないとマイヤーHCは考えている。
「これについてあまりに単純化するのは嫌なんだが、優れた選手たちで彼を囲めばいい。QBをドラフトで獲得したチームはすぐさま彼を非常に悪いチームに置いたり、多くの文化的な問題があったりする。一石を投じたいわけではないが、私には分からない。私は自分の選手たちと話す。たくさんの選手たちと話す。彼らのコーチがその後で(第5週に)解雇されたからには、QBの過失だという。大学がそれほど簡単ならいいと思うよ。何らかの理由でそれはQBの過失ではなく、コーチの過失だ。私にとってはカルチャーとリーダーシップの問題だがね。ドゥエインに偉大な選手になってほしい? 彼を何人かの本当に偉大な選手で囲むことだ。彼をエリートの文化で囲むんだ」
「なぜニューイングランド・ペイトリオッツはNFLには遥かに優秀な選手のいるチームがあるのに、そのチームらが彼らより先にドラフトしなければいけない理由になっているのか。書類上は15年にわたってニューイングランド・ペイトリオッツより先にドラフトしているチームがある。それでも、彼らはペイトリオッツに勝てない。ということは、彼らが悪い選手なのか? ノー。別の理由がある。それはエリートカルチャー、エリートリーダーシップと呼ばれるものだ。彼らにはそれがない。組織に問題があるんだ。ドウェインに偉大になってほしいかい? たくさんの素晴らしいものを彼の周りに置くんだ。それがすべての偉大なQBに共通する分母だ。彼らの周りには素晴らしい選手がいた」
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