Kクーの競争相手を検討するファルコンズ
2020年05月13日(水) 13:15ヤンオエ・クーはNFLにおけるキッカーの職の安全性など、はかないものだと知っている。実際、かつてキック失敗が続いて職を失ったことがあるのだ。
クーが再び自らの仕事を確保するために戦いを必要とすることになっても驚きではない。アトランタ・ファルコンズのヘッドコーチ(HC)であるダン・クインは現地12日(火)、2020年にクーをプッシュすべくロースター上の最後の空きスポットをキッカーに使う可能性について触れていた。
「そのスポットにキッカーを追加する案は確かに今も検討している。こういった決断のいくつかがワークアウトやこの場にないものにかかわるのは想像できると思う」
逆境にさらされるのはクーにとって新しい経験ではなく、2017年に将来を有望視されながらも1カ月のうちに悪循環に陥り、10月がまだ1週しかたっていない時点で解雇されたことがある。韓国出身のクーが2017年に失速したさまは劇的だった。フィールドゴールのアテンプト6回で成功率は50%にとどまっている。
しかしながら、クーは昨シーズンの第10週にセカンドチャンスを見出し、プレシーズンに成果を残せなかったジオージオ・タベッキオと交代したベテランのマット・ブライアント(7試合で14回中9回成功)の後任に収まった。NFLでの最初の挑戦とは異なり、クーはこの機会を生かしてフィールドゴール26回中23回成功、エクストラポイント16回中15回成功を遂げている。
クーの加入がファルコンズに安定性をもたした。しかし、ジェネラルマネジャー(GM)のトーマス・ディミトロフとクインHCがNFLの隅々からの才能発掘をやめることはほぼない。ロースターの90番がクーのライバルになる可能性は十分にある。クーに自らの仕事を守る必要性が生じたとしたら、その結果は夏に分かるだろう。
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