QBプレスコット相手に度胸試しはできないとエミット・スミス
2020年05月14日(木) 00:57エミット・スミスにはダック・プレスコットの今の気持ちが分かるという。
かつてフランチャイズのスターとして契約を引き延ばしたことのあるスミスは、プレスコットの今の状況を理解している。スミスは以前、ジェリー・ジョーンズと自分の代理人が合意を結ぶまで、レギュラーシーズンをホールドアウトしたことがある。
「レバレッジのビジネスを理解するんだ。レバレッジを使ってルールを決めればいい」と『105.3 The Fan(105.3 ザ・ファン)』に出演したスミスは説明した。「そしてレバレッジと戦う唯一の方法は自分のグラウンドを確立することだ。どこかの時点でこれらは弱まると私は考えるので、今はさほど重要ではない・・・キャンプやミニキャンプがない今は話すことがあまりなく、話題を必要としている人々には重要なのだろう。それに今は右も左も24時間、週に7日、パンデミックの話題ばかりだ」
「だから議論を求めているのだろうが、選手に関する限り、ダックは契約が得られるか否かを心配していない。私も全く気にもしていないよ。彼は必ず契約するからだ。ダラス・カウボーイズもそうするはずだ。駆け引きやチキンゲームをしている余裕はない」
スミスは正しい。カウボーイズはプレスコットに強硬姿勢を貫いたままシーズンを始めることはできない。プレスコットにはフランチャイズタグが付いており、いずれは契約の期限が来る。彼らはベテランクオーターバック(QB)のアンディー・ダルトンと契約したことで、少なくとも大惨事に陥るリスクは回避した。
1993年にホールドアウトの末、願いをかなえたスミスはランニングバック(RB)としてリーグ最高額の報酬を得ることになった。この年はフランチャイズタグが初めて導入された年でもある。この時彼はチームが0勝2敗でスタートするのを待った。これによりチームはお金の節約よりもスミスが必要だということを理解した。結果的にこれが賢明な判断となり、カウボーイズは第28回スーパーボウルで優勝を果たし、スミスはMVPに選ばれることとなる。
プレスコットの場合は2つの大きく異なるシナリオが考えられる。カウボーイズと有利な長期契約を結ぶか、あるいはフランチャイズタグに従って2020年をプレーし、リスクを冒してでもより多くを稼ぐ方に賭けるかだ。
プレスコットは“間違いなく”、チームをスーパーボウルへと導くクオーターバック(QB)に“成長し、開花する”とスミスは断言し、カウボーイズは時間を無駄にする必要はないと述べた。他の部分に多くのリソースが割かれているが、まずは最も重要なポジションを確保するのが先決だろう。
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