イーグルスでキャリアを終える可能性を検討するRBマッコイ
2020年05月14日(木) 14:02ランニングバック(RB)レショーン・マッコイはキャリアを通じてランで1万1,000ヤードを超え、プロボウルに6度出場し、オールプロに2度選ばれた。最も近いところではロンバルディー・トロフィーも手にしている。
少なくとも数字上はそれによって殿堂入り確実のキャリアが完成したと感じているマッコイだが、まだ幕を引く時期ではない。『NFL Network(NFLネットワーク)』の“Good Morning Football(グッド・モーニング・フットボール)”に出演したマッコイは、2020年に自身の12シーズン目を送るべく戻ってくること、そして、キャリアを正しいやり方で終わらせることを目標としていることを明かした。
「この最後の一巡りで、そう最後に、俺は自分のキャリアにスタンプを押して、自分がここにやってきたときと同じように去っていきたい。いくつかの成功を収めたハードワーカーとしてね。多分もう1年やる。俺の感覚次第ではあるけれど、そこにただ自分のスタンプを押すためだけに1年は確実だ」
マッコイのキャリアはいずれ当人をプロフットボールの殿堂へ導くだろう。マッコイはスーパーボウル王者であり、キャリアの大部分を通じて第一級のランナーだった。このオフシーズンにはNFLの2010年代オールディケイドチームに選ばれている。ここにたどり着くまで、マッコイは多くのハードルを乗り越えなければならなかった。
かつてはフィラデルフィアで輝かしい未来のあるスターだったマッコイだが、当時のヘッドコーチ(HC)であり、イーグルスの人事を手中にしていたチップ・ケリーのお眼鏡にかなわず、荷物をまとめてバッファロー・ビルズへ向かうこととなった。マッコイはビルズで成功を見出し続け、4シーズン中2シーズンで1,100ヤード越えを達成。しかし、金銭面の行き違いからやがてビルズをも離れることになる。
昨年の8月31日にリリースされたマッコイは、それから時を置かずしてカンザスシティ・チーフスに加入し、けがが影を落とすまでは先発の役割を担っていた。ポストシーズンの2戦と第54回スーパーボウルを含め、チーフスのラスト5戦においてマッコイが出場したのはわずか1回のみであり、若手のデイミエン・ウィリアムスがRB職のコントロールを握っていた。
今のマッコイには次のチームを見つけるまでわずか1週間ではなく、まるまる一つのオフシーズンがある。複数のオファーを聞き入れる一方、サインを急ぐ必要はないのだ。
マッコイがその輝かしいキャリアの締めくくりの場所としてフィラデルフィアに向かう可能性はある。ミッドナイトグリーンとブラックのチームにおいて、次のスターRBはマイルズ・サンダースであることをマッコイは承知しているが、なじみ深い場所で自らの知見を若手に提供し、その成長を助けることができるとも考えているのだ。
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