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これまでの攻撃陣にブレイディの風味が加わるだろうとバッカニアーズQBコーチ

2020年05月15日(金) 15:54

アリゾナ・カーディナルスのブルース・エリアンス【Gene Lower via AP】

この夏、ここ数年でも最大のハードルがクオーターバック(QB)トム・ブレイディを待ち受けている。

タンパのフィールドに登場する頃には43歳になっているブレイディは、バッカニアーズのオフェンス陣を完全に理解することを望んでいる。新たにチームメイトになった選手たちの名前を除けば、ブレイディが何か新しいことを学ばなければならないのはここしばらくで初めてのことだ。一方で、伝説的なQBがキャリア後半になって戦いの舞台を変えたのはこれが初めてではない。

バッカニアーズのQBコーチであるクライド・クリステンセンはブレイディと同時代の偉大なQB、ペイトン・マニングがインディアナポリスにいた自分の元を去り、デンバーでまったく新しい環境に飛び込んでいったのを見ている。デンバー・ブロンコスはマニングがすでに知っていることに進んで合わせようとしたが、大規模な調整は実りが少なかった。

「われわれがここ(タンパ)で見るものは、ブレイディの影響を受けたブルース(エリアンスHC/ヘッドコーチ)のオフェンスになると思う」とクリステンセンは『The Athletic(ジ・アスレチック)』に語った。

「ブルースはオフェンスを同じものに保ちたがっている。昨年はいくつか良い仕事ができた。トムはすごいよ。“何がしたいか言ってくれるだけでいい”って言うんだから。率直に言って、このオフェンス陣の大部分が持ち越されている」

「彼がこのオフェンスにどう影響を与えられるか、われわれは楽しみにしている。彼は良くしてくれるだろう。偉大な選手がやるのは、そういうことだ。彼にはいくつか素晴らしいアイデアがあるから、彼がかかわってくるのが待ちきれない」

「彼らにはハードに指導するものなんだ。こういうハイパフォーマーたちは世間の人たちの考えとは違って指導を受けたがっている。ペイトンをいらだたせたくない? それなら彼にはコーチしないでくれ。彼はそれを望んでいた。最後まで彼は最も細かい部分、センターからの離れ方とか、歩調とか、そういった小さなことを指導してもらいたがっていた。彼らは細かいところに指導を受けたいと願っているんだ。18年目に5%改善するということは、そういうことなんだよ」

「それは私のようなポジションにいる人間にとってとても難しい部分でもある。トムもすべてにおいて指導を受けたがると思うね」

バッカニアーズにはエリアンスHCとそのスタッフが築き上げた基盤がある。そこに今、ブレイディという最も輝かしいピースが加わろうとしているのだ。タンパの太陽がブレイディをさらに輝かせることを願おう。

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