ルーキーQBラブの力になりたいと協力的なロジャース
2020年05月17日(日) 01:07アーロン・ロジャースは現在、彼自身がNFLキャリアを始めた時と似た状況に置かれている。
ブレット・ファーブの後継者としてグリーンベイ・パッカーズに指名されたロジャースと、ロジャースの後継者候補として指名されたユタ州立大学のクオーターバック(QB)、ジョーダン・ラブ。2人の状況が比較されていることをロジャースは理解している。と同時に、いくつか決定的な違いも見いだしている。
「ドラフト当時の俺の年齢とブレットの年齢、それから俺とジョーダンの年齢には類似性があるね」と現地15日(金)に記者団との電話会見でロジャースは語った。「似ていない部分もたくさんあるよ。少なくとも2003、2004年シーズン中のブレットの考え方と、40代になってもプレーを続けたいと本気で願っている俺の今の状態、ゲームや自分の肉体、スポーツへの愛についての考えは違うと思う。でも類似点もあるのは確かだから、それに引かれるのは理解できる」
ロジャースは40歳を過ぎてもプレーを続けたいと考えている。理想的には、パッカーズでということになるだろう。いずれラブと交代する時が訪れ、それでもまだ引退には早いと感じた場合に備え、彼は別の場所でキャリアを終えるという選択肢も残している。
それはまさにロジャースがファーブからQBの座を引き継いだ時に起こった出来事だ。当時まだ若かったロジャースには特段ファーブに嫌われようという意識はなかったはずだが、同じようにチームの新顔との間に敵対心が生まれる可能性は十分にある。
「俺はブレットと一緒にいたあの数年で多くを学んだ。それはジョーダンとの関係に役立つと思うし、21、22、23歳の頃に偉大な選手のチームメイトとしてプレーする気持ちは理解できる。その教訓を生かすつもりだ。前にも言ったように、俺はいつもバックアップたちとはいい関係だったし、彼らの力になることを喜びにしている。たくさん質問されればされるほど、もっと答えたくなるんだ。俺はそういう関係を喜んで受け入れてきたし、ジョーダンにも同じように接する」
ファーブとの経験から学んだロジャースは、本当なら自分が勝つための戦力になる選手が欲しかったはずだが、ラブを責めるつもりはないという。結局のところ、ラブはただ、QBとしてNFLで成功したいと願う1人の若者に過ぎないのだ――15年前のロジャースと同じように。
「彼は別にドラフトでパッカーズに指名してくれと頼んだわけじゃない」とロジャースはラブについて述べた。「わだかまりは何もないよ・・・彼にはなんの責任もない。このチャンスに胸を躍らせてやってこようとしているだけだ。ドラフトの後で彼とは非常にいい話ができた。一緒に仕事ができるのをとても楽しみにしている。すごくいい子のようだし、頭も良さそうだ」
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