バーチャルな準備が役立つことを願う若きブロンコス
2020年05月19日(火) 15:06制限のかかっているオフシーズンはNFLの32チームのいずれにとっても決して楽なものではないが、経験の浅いリーダーが率いるチームにとってはなおのこと厳しい。
デンバー・ブロンコスにはジェネラルマネジャー(GM)ジョン・エルウェイの最近の動きによって若い面々が投入されている。オフェンスのトップとなる2年目クオーターバック(QB)ドリュー・ロックの経験はシーズンの半分にも満たない。そんなロックは2020年に新しい攻撃コーディネーター(OC)パット・シューマーの元で学んでいくことになる。さらに、それを少なくとも春季の大部分において直接対面での交流なしで行わなければならないのだ。
ロックのチームメイトであり、NFLでの経験という部分ではロックより1年年長であるだけのワイドレシーバー(WR)コートランド・サットンは、それが簡単ではないことを知っている。
サットンは『Denver Post(デンバー・ポスト)』に「ハドルコールがなく、ドリューがハドルでプレーをコールするのを聞けず、ハドルブレイクも整列もない。そういう状況があまりにも軽視されている」と語った。
「皆は俺たちを試合で見て、すごく順調に見えるんだろうが、それは(トレーニング)キャンプに行く前でさえ何度も練習しているからだ。俺たちができないOTAは質の高い練習だ」
フィールド上の練習によって恩恵を受けるのはロックだけではない。ブロンコスにはベテランで新しく加入し、カギとなる選手になる可能性を秘めたランニングバック(RB)メルビン・ゴードンやセンター(C)グラハム・グラスゴウの他、ルーキーのワイドレシーバー(WR)ジェリー・ジューディー、同じく新人WRの KJ・ハムラー、Cロイド・クシェンベリーらがいる。これらの5選手がロックやサットン、タイトエンド(TE)ノア・ファント、RBフィリップ・リンゼイ、TEジェフ・ホイアマン、オフェンシブタックル(OT)ダルトン・ライズナーら若手を含むオフェンス陣に加わり、レフトタックル(LT)ギャレット・ボールズでさえキャリア4年目を迎えるところだ。
どこもかしこも若い。共に練習できていれば、間違いなくそこから恩恵を得られたことだろう。
「オフェンスの一部としてその部分ができるのはものすごく大きい」とサットンは言う。
「このせいで足止めされているが、俺はコーチやすべての(ポジション)ルームの準備を信頼している。俺たちが選手として、この状況で自分たちに可能なあらゆる機会を使い、取り組み続けて、フィールドに出るチャンスがきたときに丸1週間を順応に費やすようなことがないようにできると信じている」
今の希望はプレーブックの導入に費やされているクラスルームが、ブロンコスの面々(そしてNFLの他のチーム)がグランドに出たときに役立つくらい浸透することだ。それが実現できるかどうかは時が教えてくれるだろう。
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