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ジェフ・ミラー、NFLコミュニケーション・広報および政策担当副社長に就任

2020年05月19日(火) 16:58


NFLのフットボール【Aaron M. Sprecher via AP】

NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは現地18日(月)、新しいコミュニケーション・広報および政策担当副社長にジェフ・ミラーを任命した。

ミラーはリーグのコミュニケーションと広報の統括管理に当たる。前職の健康安全活動の責任者も継続しつつ、この新たな任務に就くことになる。上司は引き続きコミッショナーのグッデルだ。

「方針の立案から政府関係、慈善活動に至るまでの豊富な経験を持ち、われわれの最優先事項である選手の健康と安全を守り続けてくれているジェフは、今まさにこの役職に必要な人材だ」とグッデルは話す。「ジェフは健康と安全への取り組みにおいて、競技委員会やフットボール界の全てのレベルで協力していることから、クラブのオーナー、パートナー、リーグの同僚からの厚い信頼を得ている」

2012年に健康安全活動担当副社長に就任して以来、ミラーは試合の安全性を向上させるためのリーグの継続的な取り組みを指揮してきた。在任期間中、リーグは、独自の医学研究を支援し、選手の健康面全般の向上に加えて、ルールの変更や技術の向上を通じたゲーム自体の進歩のために、保護具技術の革新、データとエンジニアリングの利用を推進してきた。2016年にミラーが推進したイニシアティブの一つであるフットボールの指導の受け方とプレーの仕方を継続的に進化させるためのコミットメントの一環として、NFLとその32のクラブのオーナーはこれらの取り組みに1億ドル(約11億円)の資金提供を約束。取り組みの最新例として、昨シーズンは、ほぼ100%の選手が最高性能のヘルメットを選び、安全性を重視したキックオフルールの変更を恒久的に採用したことなどが挙げられる。さらに、『Amazon Web Service (アマゾン・ウェブ・サービス)』とのパートナーシップにより、人工知能と機械学習を活用して、選手の健康と安全性を変革した。

ミラーには政府・広報担当副社長時代にリーグのワシントンオフィスを立ち上げた功績もある。当時は連邦政府や州政府への主要な代表として、ホワイトハウス、議会、行政機関と定期的に交流し、さらには州知事、市長、州議会との交流におけるクラブとの調整役にも徹した。ザック・リストレットと彼の家族の訴えに感銘を受け、ミラーは50州全てに青少年スポーツの脳しんとうに関わる法律を成立させることを目指す全国キャンペーンを主導。また、リーグの慈善団体であるNFL財団の設立を監督し、リーグの地域交流部門を管理した。

NFLに入る前は米国議会上院司法委員会の反トラスト・ビジネス競争小委員会のチーフ・カウンセル兼スタッフ・ディレクターを務めた。シカゴ大学ロースクールで法学博士号を、ペンシルバニア大学で文学士号を取得している。

【R】