コルツHCライク、QBリバースの複数年プレーに自信
2020年05月19日(火) 22:38クオーターバック(QB)フィリップ・リバースの安定した生活は2020年初め、ロサンゼルス・チャージャーズとの決別によって一変した。
彼は家族と共に長年住んでいた南カリフォルニアを離れ、生まれ育ったアラバマ州により近いフロリダに今のところ落ち着いている。働き先を求めた結果、リバースはインディアナ州まで北上してインディアナポリス・コルツとの1年2,500万ドル(約26億円)の契約を結んだ。新しいコーチによると、インディアナポリスでの新しい契約は1年以上続く可能性があるという。
『The Athletic (ザ・アスレチック)』の記者ザック・キーファーによると、ヘッドコーチ(HC)のフランク・ライクは記者団に対して「フィリップにはコルツで一年以上プレーする意思があると確信している」と話したという。
コルツは今年のオフシーズンの初めにリバースがフリーになった途端、ジャコビー・ブリセットとの長期的な展望に終止符を打った。勝つ準備の整ったチームをこのベテランに任せることにしたのだ。コルツはリバースの契約に続き、その後継者として4月にジェイコブ・イーソンをドラフトしている。そして、もしライクが正しければ、イーソンはベンチでリバースからの手ほどきを受けるという贅沢な時間を数年間送るだろう。
ライクの自信を疑う者にはそれなりの理由がある。リバースは今月、アラバマ州フェアホープにあるセント・マイケル・カトリック高校のHCにいずれ就任することを決めた。既に次のキャリアが決まっているQBが、複数シーズンも契約を延ばすだろうか?
いや、逆に延ばさない理由はあるだろうか? 10年前、当時のサンディエゴ・チャージャーズで5年間にわたってリバースのQBコーチと攻撃コーディネーター(OC)を務めた馴染みのあるライクの下で、熾烈(しれつ)な競争心を持つ彼は新たな挑戦を得たのだ。チームへの親近感、素晴らしい攻撃ライン、バックフィールドの二本柱、そして有望なレシーバー陣。計画通りに事が運ぶなら、リバースにとって複数シーズンプレーするに十分な理由だろう。
「今の時点では、1年ごとの契約だと考えているよ。僕のように38歳にもなって長年プレーしていると、1年ごとに考えるようになるんだ。チームも僕もそれ以上になることを願ってるけど、ひとまず1年。その先は分からない」とリバースは『Associated Press(アソシエイテッド・プレス)』に話している。
セント・マイケルのスタッフもリバースを急かしている様子はない。リバースが、サイドラインで過ごす引退生活を迎えるまで、同校のアスレチック・ディレクターが暫定的なHCを務める。その間、リバースには本番のフットボールに向けた準備がある。うまくいけば、青と白に身を包んだ姿を数年間見ることができるかもしれない。
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