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選手の施設復帰に日程の目途は立たず

2020年05月20日(水) 11:33

フィールドに置かれたフットボール【Aaron M. Sprecher via AP】

一部のNFLチームが施設を再開しだした現地19日(火)、リーグのチーフメディカルオフィサー(医務部長)であるアレン・シルズ医師は選手のフットボール活動再開のタイムラインを示すことを拒否した。

シルズ医師は従来なら6月に行われるミニキャンプまでに選手が活動を再開できる可能性について問われた際に「現段階では日程を定めない」と述べている。チームオーナーらが火曜日に行ったバーチャル会議の中で、フットボール再開の進捗についても話し合われた。オフシーズンの取り組みはこれまでリモートで行われているが、3月中旬にチーム施設が閉鎖されて以来、一部のコーチや幹部たちの中ではトレーニングキャンプまでに選手たちがチーム施設に戻ることはできないのではないかとの見方があった。

シルズ医師はウオーキングからジョギングを経てランニングという図式にたとえつつ、NFLは復帰に向けて段階的なアプローチをとっていると話している。今週は地域の規則に従い、スタッフ数の制限をすることを条件にチーム施設再開が許可された。火曜日に再開したチームは片手で足りる数であり、検温やマスクの着用などを含む手順に全員が慣れる機会でもあるプレオープン的なものとして捉えられている。競技の平等性を保つために、全施設が再開されるまでコーチらの復帰は禁じられている。それでも、スケジュール通りの9月開幕に望みを賭けるならば、ある程度の不平等は容認されるべきと考える者はリーグ内外にいる。

NFLの副社長兼法務統括責任者であるジェフ・パッシュは競技の平等性を保つことが目標だと述べた。

「競技の問題は常に重要であり、32チームすべての平等な扱いを保つことを目指して考慮される。そして、まさにわれわれのゴールは32チームすべてが一貫性のある基盤の上で運営していくことだ」とパッシュは話している。

一方、NFLはNFL選手会(NFLPA)と選手の復帰に必要な手順について話し合っており、そこには新型コロナウイルスの検査も含まれている。他のスポーツがいかに再開に向けた努力を続けているかをリーグが観察しているとは言え、フットボールについてはいくつか特別な問題があるとシルズ医師は認め、身体的距離とフットボールは両立できないと指摘した。

さらにシルズ医師は「陽性の症例が出てくることをわれわれは十分に予測している」とも述べている。

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