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NFLが多様性向上のための新たな政策を発表

2020年05月20日(水) 13:32

NFLのフットボール【Aaron M. Sprecher via AP】

NFLはリーグを通してマイノリティと女性の雇用と昇進を促進するための新たな施策を現地19日(火)に発表した。

アシスタントコーチが新たなチームと“真正な”コーディネーター職についての面談を行う機会をチームが拒否することを禁ずるべく、リーグは現在の不正対策ポリシーを変更している。また、非上級/非代理のフットボール役員も“真正な”アシスタントジェネラルマネジャー(GM)職のインタビューを禁止されない。あるチームが“真正な”ポジションをオファーしているかどうかの議論については、コミッショナーであるロジャー・グッデルが結論を下す。

また、チームは“その体制内でコーディネーター、もしくは共同コーディネーターにあたるすべてのコーチングスタッフの職務説明と共に、組織的な管理体制を書面で提出する”よう指示された。

「NFLはわれわれの継続的な成功にとってクリティカルだと私が考える多様性と平等性、そして包含性にコミットしている」とグッデルは声明で述べている。

「ルーニー・ルールに助けられ、これまでの年月でコーチの階層については前向きな歩みが見られたものの、過去2シーズンの経緯からわれわれはもっとできる、そして、もっとやらなければならないと認識している。今日なされたポリシー変更は冒険的なものであり、リーグを通したリーダーシップのポジションにおける多様性を高めようというオーナーシップのコミットメントを表している」

また、リーグはルーニー・ルールの変更も公式に発表している。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは現地月曜日、リーグがヘッドコーチ(HC)の空きに対しては少なくとも2人の外部からのマイノリティの候補者を、コーディネーター職については少なくとも1人のマイノリティの候補者を面談に含めることを義務づける見込みだと報じていた。

さらに、フットボール運営の上級職とGM職については少なくとも1人の外部からのマイノリティの候補者のインタビューを行わなくてはならない。チームとNFLリーグオフィスには球団社長を含む上級職にマイノリティおよび/もしくは女性を含むことが義務づけられる。

火曜日にはマイノリティの雇用に関する一つの解決策が保留された。NFLネットワークのジム・トロッターは決断について知る人物の話を元に、NFLのオーナーらがHCやフットボール幹部の最上級職、すなわちGMへのマイノリティの雇用をドラフトストックによって促進する案を保留したと伝えている。

NFLネットワークのイアン・ラポポートによれば、NFLフットボール運営部門副社長のトロイ・ビンセントは「事実としてわれわれのシステムは崩壊している。戦いは続けられる」と語ったという。

電話会見に臨んだグッデルも同じ感情を持っていたようだ。

グッデルは「われわれは今の位置に満足していないし、われわれにはもっとできる、もっとすべきだと分かっている。それがこの7つのイニシアティブのパッケージが非常に重要な理由だ。ここでのわれわれの仕事はまだ終わっていない」と話したとラポポートは報じている。

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