スカイジャッジやオンサイドキック代替案が5月末に投票へ
2020年05月22日(金) 13:28NFLがスケジュール通りにシーズンを始めようと努める中、オーナーらはスカイジャッジの提案や、チームにオンサイドキックに代わる選択肢を与える案をはじめとする一連のルール変更案を検討している。現地5月28日(木)に実施されるバーチャル会議でオーナーによる投票が行われる見込みだ。
競技委員会はすでに1年限定でパスインターフェアランス(PI)のペナルティにリプレーを可能にしたルールがかなり不評だったと判断しており、これに関してはもう1年の継続を提案されることすらないだろう。しかし、昨年にPIレビューに至った議論の中で生じたアイデアについては再び検討されている。
ボルティモア・レイブンズとロサンゼルス・チャージャーズの双方が、ブースアンパイア――あるいはスカイジャッジとして知られている――を8人目の審判として加えることを提案しているのだ。これら2チームは審判団をアシストすべくレフェリーにシニアテクノロジーアドバイザーをつけることも提案している。
競技委員会が先月に各チームへ送った報告書では、ビデオフィードへのアクセス権を持つ審判職員によってアシストされるフィールド上の審判についてのさらなる分析を支持すると述べられていた。審判部門はフィールド上の審判団とともにビデオ映像をどう活用できるかを模索している。したがって、たとえオーナーたちが来週に両方の提案を却下したとしても、さらなる実装の可能性を評価すべくプレシーズンに何らかの形での審判スタッフ補強がテストされる可能性がある。
その他に興味深い提案としては、2018年シーズンに先立って行われたルール変更でキックオフチームがランニングスタートすることを禁じられて以来、試合から影をひそめていた感のあるオンサイドキックについて、チームに別の選択肢を提示するものがある。この変更は安全性の観点から成されたものだったが、反面、オンサイドキックを成功させることがほぼ不可能になっていた。過去2年においてオンサイドキックでリカバーできたケースは10.4%のみだった。
フィラデルフィア・イーグルスの提案によって、そこに動きが起きようとしている。これは得点したチームが自陣25ヤードから第4ダウン残り15ヤードの状態でプレーし、ファーストダウン獲得に成功すればポゼッションを維持できるというものだ。1試合最大2回、これを選択することができる。
また、競技委員会からは時計が動いている際にデッドボールのファウルを繰り返すことでゲームクロックを操作することを禁ずる案が提示されている。これは昨シーズンにニューイングランド・ペイトリオッツがニューヨーク・ジェッツに用いた抜け穴で、当時ビル・ベリチックヘッドコーチ(HC)がおそらくNFLによって閉じられるだろうと認めていたものであり、後にプレーオフでテネシー・タイタンズがペイトリオッツに対して使ったものだ。
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