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タゴヴァイロアを全面支持し、ポジション争いにも全力で臨むQBフィッツパトリック

2020年05月22日(金) 14:35

マイアミ・ドルフィンズのライアン・フィッツパトリック【AP Photo/Keith Srakocic】

現地21日(木)、16年目のベテランであるマイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)ライアン・フィッツパトリックが報道陣とビデオ通話を行い、映画『Saturday Night Fever(サタデー・ナイト・フィーバー)』の世界から抜け出してきたような髪型と、ジョン・トラボルタ主演のその映画が1977年にリリースされて以来そったことのないようなひげで登場した。

「俺が信頼してこれに触れさせる人間はこの国に2人しかいない」とフィッツパトリックはアリゾナの自宅から語った。そこは信頼する2人がいるタンパとニュージャージーからはるかに離れた場所だ。

「何もかもシャットダウンされたときから伸びっぱなしだ。首の毛はコントロールできないよ。みんなに見えなくてうれしいね」

ドルフィンズの現役先発選手としてプレーする見込みのフィッツパトリックには、スナップを取ることなく再び自分の仕事が危機的な状況になったことが分かっている。ドルフィンズは今年のドラフト全体5位でQBトゥア・タゴヴァイロアを選択し、そこに長期的な答えを見出そうとしているのだ。37歳のフィッツパトリックは自分が取って代わられる可能性があることをよく承知している。昨シーズンにドルフィンズが元1巡目指名選手のQBジョシュ・ローゼンをトレードしたときに、同じことが起こっていたからだ。

フィッツパトリックには戦うことなく引き下がるつもりはない。

「俺は彼らと同じくらいコンペティティブさ。俺がそこへ出ていき、先発したい。あらゆる側面からそこに流れ込む多くの力があるのを知っているんだ。どうなるかなんて誰に分かる?」

「俺たちのチームが成功するためには、誰がプレーするのであれ、そのQBルームが成功していなければならない」

ドラフトを迎えるにあたってタゴヴァイロアはベテランQBがいるチームに加入するのも構わないとしていた。そうすることでNFLレベルでのプレーについて可能な限り多くを学ぶことができるという考えからだ。タゴヴァイロアはまた、手術と大がかりなリハビリを必要としたでん部のけがから回復しているところでもあった。

それも回復した今、大きな期待が寄せられるタゴヴァイロアがフィールドに出るのを足止めするのは、フィッツパトリックが自分の役割を守り、チームメイトの中にある自分への信頼を高め、勝つことだけだ。フィッツパトリックは争いに乗り気である一方、自分がタゴヴァイロアの最大のサポーターにして教師役であり、相談役になるだろうと語った。ルーキーが気軽に質問し、助けを求めることをフィッツパトリックは望んでいる。

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