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チーフスQBマホームズ、第4ダウン15ヤードの案に関心

2020年05月22日(金) 15:44


カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/Seth Wenig】

接戦の瀬戸際にある状況で無理筋に賭けるしかなかったコーチに、間もなく第2のルートが見えてくるかもしれない。

少なくともNFLの一人のクオーターバック(QB)は新たに開かれる可能性のあるルートに舌なめずりしている。

選手の安全性向上を目指す取り組みによって近年はオンサイドキックの有効性が路傍に追いやられているが、NFLオーナーたちは得点後にどうしてもポゼッションを維持したいチームに第2の選択肢を与えることを検討している。現地5月28日(木)に投票にかけられる予定である、オンサイドキックに挑む代わりに自陣25ヤードから第4ダウン残り15ヤードのプレーに臨むアイデアが支持を得ていると『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタとトム・ペリセロが現地21日(木)に伝えた。

カンザスシティ・チーフスのクオーターバック(QB)であるパトリック・マホームズは自分のオフェンス陣ならそれを達成できると考えているようだ。

マホームズは過去2年に2つの形勢を一転させるプレーで、自身と少なくとも1人のキーターゲットには不可能に見える距離を可能にすることができると証明してきた。一つ目は2018年レギュラーシーズンの対ボルティモア・レイブンズ戦で、マホームズは第4ダウン残り9ヤードからあり得ないパスをワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルに通してゲームをタイとする得点をおぜん立てしている。もう一件はより人々の記憶に鮮明に残っているだろう。第54回スーパーボウルにおいて第3ダウン残り15ヤードの形から成功させた“ジェット・チップ・ワスプ”と呼ばれるプレーは、チーフスが逆転勝利を飾る上での決め手となった。

これらの業績を考えれば第4ダウン残り15ヤードはマホームズとチーフスにとってそれほど大きなタスクではないのかもしれない。

このルール変更案は2020年プロボウルで試験的に導入されたが、その以前にも今は活動していないAAFで実装されていた。短命だったこのリーグでは、ボールは自陣28ヤードラインに置かれ、第4ダウン残り12ヤードからのアテンプトとなっていた。

このコンセプトは少なくとも1年は提案されており、当初はデンバー・ブロンコスが現在の案のバリエーションである自陣35ヤードラインにボールを置く案を提示していた。25ヤードに下げられてリスクが増えたことが、承認の可能性を高めるかもしれない。

オンサイドキックについてはほぼ失敗が保証されている状況である今、第2の選択肢の必要性は次第に増している。各チームは間もなくこの選択肢が現実のものとなるのを目にするだろう。

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