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プレシーズンで先発を起用するとベアーズHCナギー

2020年05月26日(火) 22:53

シカゴ・ベアーズのマット・ナギー【Kirby Lee via AP】

シカゴ・ベアーズのヘッドコーチ(HC)マット・ナギーは過去4シーズン、NFLでオフェンスを見てきた。その前の数年は名コーチのアンディ・リードとダグ・ペダーソンと共にコーチを務めている。だが2020年シーズンを迎えるに当たり、ナギーはHCとしてまだ2年の実績しかない。

過去2シーズンはそれぞれ最初の4試合のうち3勝を挙げて開幕を迎えているが、いずれも初戦はグリーンベイ・パッカーズに敗れている。シカゴがそのように負けたこと、そして、続く週でのオフェンスのパフォーマンスが、ナギーの来シーズンに向けての変更を決意させたのかもしれない。

去年と違いプレシーズンで先発メンバーを起用すると、42歳のHCは繰り返し強調している。

『NBC Sports(NBCスポーツ)』のブライアン・ペレズが伝えるところによると、ナギーは「こうして話している間も去年を振り返って後悔していることだから、今年はプレシーズンに先発を出すことを決めている」と『Waddle & Silvy Show(ワドル&シルビー・ショー)で話している。「第一に先発にとってはいいことだと思うし、レギュラーシーズンに向けたメンタリティもできあがる。だから今年はああいうことは起こらない」

チームの内情はナギーが一番理解しているだろうが、データが彼の主張を裏付けている。2019年の開幕戦でベアーズはたったの3点しか取れず、最初の4試合で平均16.5点、シーズンを通して平均17.5点、29位となったスコアリングオフェンスは4位を獲得したスコアリングディフェンスの足を引っ張る形となり、8勝8敗でシーズンを終えた。

そのわずか一年前、オフェンスの中心選手がほぼ変わっていないシカゴは1週目で23点、平均得点は最初の月で27.7、レギュラーシーズンで25.6を記録した。リーグトップのスコアリングディフェンスを援護し、12勝4敗でシーズンを終え、NFC北地区優勝を成し遂げている。

このプレシーズンは、誰がクオーターバック(QB)になるのかを決めるため、選手リストを吟味する極めて重要な時期となるだろう。この2カ月の間、シカゴはミッチェル・トゥルビスキーの5年目オプションを拒否し、ニック・フォールズをトレードで迎え入れた。シカゴの歴史通りだと、2人とも2020年シーズは先発に起用される可能性があるが、当然ナギーはいずれどちらか1人に絞るだろう。

さもないと、また一つシーズン全体の流れを変えるかもしれない難しい決断を先送りすることになる。

【R】