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「サムが頼れる男」になるとジェッツQBフラッコ

2020年05月27日(水) 16:03


デンバー・ブロンコスのジョー・フラッコ【AP Photo/Michael Conroy】

クオーターバック(QB)ジョー・フラッコの準備がレギュラーシーズンまでに整うことはない。しかし、自分の名が呼ばれたときにはそのチャンスを最大限に活用する計画だ。

4月に首の手術を行ったフラッコは自身が言うところの“1日目”以降も戦線を外れる見込みだ。それでも、ニューヨーク・ジェッツがフラッコとの1年契約の締結をやめることはなかった。フラッコはプレーできるくらい体の調子を整えることに集中しており、それはバックアップQBについて話すときに誰のプランにも含まれてはいなかったが、デプスチャートでナンバー2につけている以上はいつでも起こり得ることでもある。ジェッツにとってより重要なのは、フラッコがプロ3年目を迎えるフランチャイズQBのサム・ダーノルドにベテランの知恵を貸そうとしていることだ。

「何よりも、チームをどんな方法であれ可能なやり方で助けたいけれど、サムが頼りにし、学ぶことのできる男でいたい。この2つが一番大事。彼らが可能な限りのことをできるよう、チームのみんなを助け、サムを助けることがね」

ナンバー1の座は期待を背負って2年目を迎えながらも単核症によって1カ月にわたる欠場を強いられ、順調なスタートを切った2019年のジェッツのチャンスを大幅に低下されることにつながったダーノルドのものだ。ジェッツはトレバー・シーミアンやルーク・フォークの指揮に落胆しており、ジェネラルマネジャー(GM)のジョー・ダグラスはそういった事態を避けるために2020年にフラッコと契約を交わしている。

当然ながら、チームが望むのはダーノルドが健康状態を保ち、16戦のすべてでプレーできることだ。また、その理想のアプローチにはプランBが必要になったときにフラッコの出撃準備が整っていることも含まれている。ジェッツはレンタルカーのキーを経験のないドライバーたちに託さざるを得ないような、非常に危険な状況に再び陥ることを望んでいない。

また、フラッコがフィールドに登場するとなれば、それはNFLで先発に戻ることを目標とする元スーパーボウルMVPにとってのショータイムだ。35歳のフラッコに、近いうちに引退するプランはない。

「個人的にはフットボールをプレーしたい。いくつかのことが起こって、けがをしたし、手術もしなければならなかった。リーグへ戻る道を見つけたんだ。これからの何年間もプレーしたい。彼らが素晴らしいチャンスをくれたと思うし、何であれ自分の状況や最終的な役割を最大限に活用できることを願っている」

その役割は今のところ、ブレインとコミュニケーションスキルを最もジェッツのために活用できる、治療中のベテランとしての役割だ。一時的なジェッツのスターターになる可能性もあり、シーズンを通してヘッドセットを装着したクリップボード係になる可能性もある。

現段階でフラッコの逆転劇を真剣に考えている者は少ない。先発復帰の可能性が高まっているかどうかは、9月に再び見てみよう。

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