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ライオンズ、CBアグニューをレシーバーに転向させる意向

2020年05月27日(水) 23:49

デトロイト・ライオンズのジャマル・アグニューとニューイングランド・ペイトリオッツのブランドン・ボールデン【AP Photo/Rick Osentoski】

デトロイト・ライオンズはリターンのスペシャリスト、ジャマル・アグニューにチーム内で新しい役割を与えようとしている。

彼らはプロ4年目のコーナーバック(CB)アグニューをレシーバーに専念させるつもりだと『Detroit Free Press(デトロイト・フリー・プレス)』のデイブ・バーケットが報じた。

アグニューがオフシーズンのバーチャルワイドレシーバー(WR)ミーティングに参加していることを『Football Morning in America(フットボール・モーニング・イン・アメリカ)』のコラムで最初に指摘したのはピーター・キングだった。実際にはWRとCBの両方のミーティングに出席しているとバーケットは訂正したが、フットボールアクティビティの再開後はオフェンス側に加わる予定だと伝えている。

『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、最初の3シーズンをCBとしてプレーしたアグニューには2019年のディフェンスでのスナップが21回しかなく、その全てが第1週のものだという。過去2シーズンでは178回のスナップをプレーしている。昨年はオフェンスで15回のスナップをプレーしており、キャッチ1回とキャリー1回を記録した。キャリア全体ではトータル29回のスナップをプレーし、3回のレシーブで16ヤード、4回のキャリーで35ヤードを記録している。

これらは主にダイナミックリターナーとしてスペシャルチームで出場した時のもので、パントでの3回を含めて4回のタッチダウンを決め、2017年には初めてオールプロのファーストチームにも選ばれている。

しかし、WR転向への道のりは険しい。トップ3はケニー・ゴラデイ、マービン・ジョーンズ、ダニー・アメンドーラで埋まっている。デトロイトはドラフト5巡目でクインテズ・シーフスを獲得した。そのためアグニューはマービン・ホール、ジェレミー・デービス、新たに契約したヘロニモ・アリソン、ビクター・ボルデン Jr.、クリス・レイシー、トラビス・フルガムと残る空席を争うことになる。

不透明なこのオフシーズン、アグニューにとってライオンズで居場所を得るための最大の財産はその多才さだ。もし、誰かがシーズン中に新型ウイルスにかかってしまうといったことがあった場合、オフェンス、ディフェンスとスペシャルチームを経験しているアグニューのような選手は何かと重宝することになる。

【M】