ドルフィンズ、6月から平日に1,000食以上を提供へ
2020年05月28日(木) 23:06マイアミ・ドルフィンズはチャリティー活動を通して新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックとの闘いを続けている。
現地27日(水)、オーナーのスティーブン・ロスとマイアミ・ドルフィンズ財団は次年度の食料と雇用の提供に向け数百万ドル(数億円)のコミットメントを発表した。
6月1日(月)より、ドルフィンズの食料救援プログラムはハードロック・スタジアムで毎平日1,000食の食事を提供する。また、ドルフィンズは地元の教会やリーダー、コミュニティーグループとも協力して飲食店から食料を購入し、毎週日曜日に食料不安を抱えている人たちを対象に最低1,000食の食事を用意する。このプログラムによって地元の外食産業の雇用と収益を創出し、スタジアムでは接客や警備のスタッフを採用する予定だ。
「われわれは食料不安との闘いと安定した雇用の支援を第一歩とし、マイアミ・ガーデンズを皮切りに地元コミュニティーの再建にコミットしていく」とロスは発表でコメントしている。「今回のパンデミックを通して私たちのコミュニティーが示してくれた強さに感謝し、このプログラムが他の人たちに手を差し伸べるきっかけになることを願っている」
ロスと財団はプログラムに200万ドル(約2億2,000万円)の初期投資を行い、マッチングファンドによって南フロリダのコミュニティーと世界のドルフィンズファンから集められた100万ドル(約1億1,000万円)を追加する。このファンドへの参加を希望する個人や事業はdolphins.com/mealsでオンラインの寄付が可能となっている。
ドルフィンズのCEOトム・ガーフィンケルは声明の中で、「失業者が増え、困っている多くの人々が助けを必要としている」と述べた。「まずは地元で始め、自分たちのコミュニティーの中で最も弱い立場にいる人たちを、一回限りのイベントではなく長期的なコミットメントで支えることがわれわれにとって重要だ」
現地26日(火)、ハードロック・スタジアムは一時的にアウトドアシアターを設け、選りすぐりのドルフィンズの試合や名作映画を上映すると同時に卒業式などのイベントも開催すると発表した。
今月上旬、パンデミックの最前線で働く人、コミュニティー・パートナーや弱い立場の人たちに無償で食事を提供する数名のドルフィンズOBに対して、ロスが補助金を出している。ドルフィンズは『Truist(トルーイスト銀行)』と提携し、地元の小規模事業への支援や南フロリダのコミュニティーに食事を提供する活動にも乗り出した。
ドルフィンズ財団は3月にも高齢者や若者の重要なニーズを支援するため50万ドル(約5,400万円)を提供している。
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