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QBジャクソンの次の一歩はダウンフィールドだとレイブンズHC

2020年06月01日(月) 12:42


ボルティモア・レイブンズのラマー・ジャクソン【AP Photo/Chris O' Meara】

クオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンの快足は、しばしば敵守備陣や相手QBたちとジャクソンとの間に差を生み出していた。

とはいえ、ジャクソンにとっての次の一歩はその腕になると、レイブンズのヘッドコーチ(HC)であるジョン・ハーボーが語っている。

1シーズンのラッシング記録を塗り替えたレイブンズが今後は固められたディフェンスを目の当たりにすることは間違いなく、それはダウンフィールドへの侵入を防ぐべくジャクソンへと向かっていくはずだ。

ハーボーHCは現地28日(木)、チームのウェブサイトで「コーナーは1対1、そしてセーフティーも1対1でレシーバーに相対するだろうし、ダウンフィールドのスローでは特にそうだ。われわれはその報いを受けさせなければならない」と語っていた。

「実行の観点から見て、それがこのオフェンスにとっての次のステップだと私は確かに考えている。ラマーは次の一歩に踏み出すし、われわれのレシーバーたちを次の段階へと引き上げると確信しているんだ」

NFLレコードにあたる3,296ラッシングヤードという記録に支えられ、レイブンズは2019年にリーグベストの531点を積み上げた。

しかしながら、NFLでは守備陣が追いつくのが速い。そして、ダウンフィールドの深いところを狙うのは、レイブンズが危険を冒してそれほど頻繁に通った道ではなかった。

ルーキーのワイドレシーバー(WR)マーキス・ブラウンはキャッチ46回、584ヤードのみでレイブンズのトップワイドアウトになった。ジャクソンのトップターゲットだったタイトエンド(TE)マーク・アンドリュースはキャッチ64回、852ヤードをマークしている。

ハーボーHCはレイブンズがもう自慢のグランドゲームに頼らないと示唆しているわけではなく、そのランゲームによって開けるチャンスを活用する必要が出てくると述べている。

「ランゲームを捨てるとは言わないし、より従来型のオフェンスにするつもりだとも言わない。それはわれわれが決して望まないことだ。人々に厄介を起こしたいというアイデアを廃棄するためにオフェンスを変えてはいない。われわれは弱みにつけ込む部分でもっとうまくやりたいだけだ」

NFLのMVPを獲得するまでの道のりで、ジャクソンは相手ディフェンス陣を煙に巻いてきた。今、ジャクソンのHCはそのディフェンス陣が追いついてくるのを避けるため、新たな一歩を踏み出そうとしている。

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