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レイブンズはもはや「氷山」ではないとHCハーボー

2020年06月01日(月) 18:04


ボルティモア・レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボー【AP Photo/David J. Phillip】

万全の態勢でスーパーボウルに出場するはずだったトップシードのボルティモア・レイブンズは、昨季のプレーオフで期待を大きく裏切ることになった。

しかしながら、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)ディビジョナルラウンドが驚きの結果に終わっただけではなく、レイブンズはいくつかの敵を驚かせてシーズンを終了した。

そして今、失望感が消えない中にも、レイブンズがNFLの最高のチームの一つであり、スーパーボウルの本命チームであるという認識もまた存在する。

レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは現地30日(木)、「昨年、シーズンを迎えるにあたってわれわれは氷山だった」とチーム公式サイトの記者であるクリフトン・ブラウンに話している。「われわれが発揮できる力の90%は水面下にあり、まだ誰もそれを見ていなかった。来年からは氷山にならない。みんながわれわれを見るだろう。誰にとっても、レイブンズが一番重要な試合になるだろう」

2018年シーズンが始まった頃、クオーターバック(QB)ジョー・フラッコはまだレイブンズの先発だった。シーズンが進むと、ラマー・ジャクソンが負傷したフラッコの代わりとなる。レイブンズはじりじりとプレーオフに向けて駒を進めたものの、ファーストラウンドはホームで負け、ジャクソンの実力は疑われていた。

そして2019年、ジャクソンとレイブンズのオフェンスは怒涛の快進撃を見せる。ディフェンスもどんどん良くなった。そして14勝2敗でレギュラーシーズンを終え、AFCの第一シードとAFC北地区の優勝を手にし、数々の素晴らしい記録をたたき出した。少なくともシーズンの始め、多くの対戦相手は自分たちに何が起きたのか分からなかっただろう。

だから今、レイブンズがプレーオフでテネシー・タイタンズに屈辱的な負けを喫したにもかかわらず、期待は高く、ボルティモアが標的になることは間違いない。

恐らくレイブンズは裏をかくようなことはしないだろう。となると、彼らの支配的な地上戦は手ごわい作戦と入念な準備に直面する可能性が高い。

もちろん、これまで以上に多くの対戦相手がレイブンズを止めるのに気合を入れてくるとハーボーは考えている。だが、ハーボーは自分のチームも、昨季の不本意な終わり方と、スーパーボウルにふさわしいチームであることを証明するという意気込みが大きな原動力になっているはずだと自信を見せる。

テネシー戦での信じがたいプレーオフ敗退について「選手はとにかく悔しがっている」とハーボーは述べた。「彼らはぜんぜん満足していない。そこから学び、自分たちを倒しにかかってくる相手を倒すのには何が必要か、身をもって知ったと私は見込んでいるよ」

【R】