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警察活動のあり方を変える必要があるとセインツLBデイビス

2020年06月02日(火) 16:12

ニューオーリンズ・セインツのデマリオ・デービス【AP Photo/Bill Feig】

アメリカ全土に広がる社会的騒乱と共に新たな1週間が始まった。

苦しみと怒り、混乱、あふれるフラストレーションの中で、一人のNFLプレーヤーがいかにして共により良い未来に向かえるかについて語っている。ニューオーリンズ・セインツのラインバッカー(LB)で、人種間の不平等を取り払うことを目的とする“Players Coalition(選手連合)”のメンバーであるデマリオ・デービスが、現地1日(月)に『NFL NOW(NFLナウ)』に出演し、ジョージ・フロイドさんの死を受けて国中で行われている抗議活動について述べている。

「俺たちはそういった家族たちに正義をもたらすことができない。正義はその人々を戻してくれるだろうが、俺たちは彼らを戻すことはできない。まず俺たちがやらなきゃいけないのは、そういう家族に敬意を表そうと努力することだ。こういった家族、特にフロイドファミリーに敬意を表すそのあり方が、この4人の警察官全員がただ起訴され、逮捕されるだけではなく、有罪判決を受けることを確実にする。警察官の中の3人は逮捕されていないが、抗議活動が始まってから1,600人の市民が逮捕された。これは問題であり、目を背けられていた問題を除外し続けている」

「そして、俺たちは自分たちの国での警察活動のあり方を変えなければならない。俺たちは危機にどう対応するかを知っているし、悲劇にどう対応するかを知っている。9月11日のことを振り返るだけでいい。9/11は空港のあり方を変えた。もう空港に気楽には入れないし、それと同じことだ。保護の観点から変わったんだ。俺たちは同じ状況がこの国で起こることを決して許さないし、それが警察活動の周辺でなすべきことだ。こんな出来事がもう起こらないように、警察のあり方を変える必要がある。そういうことが起こるたびに、アメリカという“より糸”が引き裂かれる。俺たちを引き裂いてしまうんだ」

今週にフロイドさんについて声明を出している選手連合は、警察の蛮行に対するNFL選手らの抗議がスタジアムを超える政治的争点となった際に設立された。問題はより大きな規模で継続している一方、このグループはミクロレベルで働き続け、選手の集団を社会正義改革の旅へと送り出し、一例を挙げればより良い形で努力の方向を集中させるためのランドスケープを学ぶなどしている。これは単に時と共にNFLのロッカールームで勢いが失われていく一時的な話題だったわけではなく、非武装の黒人男性が警察官の手によって命を落とした今回の例によって、再びアメリカの意識の最前線に大きな問題となって現れている。

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