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テキサンズ、フロイド氏の葬儀に参列できるようミーティングを中止

2020年06月04日(木) 14:23

ヒューストン・テキサンズのビル・オブライエン【AP Photo/Steven Senne】

各人の事情が許せばジョージ・フロイド氏の葬儀に選手とスタッフが参列できるように、ヒューストン・テキサンズは来週の現地9日(火)に行われる予定だったバーチャルミーティングを中止するとヘッドコーチ(HC)のビル・オブライエンが述べた。

先週にミネアポリスで亡くなり、国全体での抗議運動のきっかけとなった46歳のフロイド氏は、ヒューストン出身だった。

オブライエンHCはフロイド氏の葬儀に参列する予定だ。

オブライエンHCは水曜日、アメリカの人種問題について語っている。オブライエンHCは社会的な不公平への気づきを促そうと国家吹奏中にひざをついたクオーターバック(QB)コリン・キャパニックに続いたQBデショーン・ワトソンやワイドレシーバー(WR)ケニー・スティルスと何度も話し合いをもったと明かした。

『ESPN』によれば、オブラインHCは「彼や他の多くの人々の人生の物語を聞いたことで、私はこの国を改善するために必要なこと、特に人種に関連することを、われわれ全員がやらなければならないという信念が固まった」と話したという。

「われわれが今見ているもの、そして、8日か9日前に見たものはぞっとするようなものだ。私にとって今この国の素晴らしいものは、抗議だ。平和的な抗議。毎晩われわれがテレビで見る平和的な抗議は、われわれの国のすべてを表す素晴らしい例だ」

オブライエンHCはさらにこう続けている。

「われわれはあなたがたのそばにいる。このコミュニティにおける自分たちの役割を果たす準備はできている。誰もがその道筋で自分の過ちを認めなくてはならないだろう。われわれは立ち上がり、この国で今起こっていることは間違いだと理解しなくてはならない。間違っているんだ。非常に多くのものに関係している」

「今われわれが話しているのは警察官の暴行だが、それにとどまる問題ではない。アメリカという社会全体の問題だ。プロフェッショナルスポーツの問題であり、医療分野の問題であり、法的な分野の問題だ。われわれはそれぞれの役割を果たさなければならない。それを全員が今やる必要があるんだ」

「400年前には奴隷制があり、人種差別があって、警官の暴行、機会の不平等、そしてより深い問題がある。われわれは黒人のコミュニティに寄りそい、行動を求める声を聞き入れ、われわれが見たいと思っている変化を実現するためにお互いに切磋琢磨していかなくてはならない。感情が揺れる。私は悲しい。“自分に何ができるだろう”と問い、いら立ちを抱えている。もっと多くをやらなくてはならない」

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