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キャリアは終わっていないと断言するセインツQBウィンストン

2020年06月10日(水) 16:46

タンパベイ・バッカニアーズのジェイミス・ウィンストン【NFL】

6カ月の間にジェイミス・ウィンストンは苦境に立つフランチャイズクオーターバック(QB)からジョークのようなインターセプトの的となり、忘れ去られた選手の深い淵を覗くことになった。

ウィンストンのルーキー契約――ご存じの通り2015年の全体1位指名選手として結んだもの――は期限を迎え、オフシーズンという流れの中にそれほどの波紋を立ててもこなかった。トム・ブレイディがタンパへ向かうとなったとき、ブレイディと交代するのが誰なのに思いをめぐらす理由があるだろうか?

静かに北西に向かったウィンストンは、ブライアン・ホイヤーやジーノ・スミス、マイク・グレノンと並ぶ額の1年契約をニューオーリンズ・セインツと結んだ。実際、タンパでのブレイディのバックアップ2人(ブレイン・ギャバートとライアン・グリフィン)の方が、平均するとウィンストンがニューオーリンズで受け取る以上の額を稼ぐ。それらの経験すべてが、今のウィンストンを過去の多くの落胆の内に消滅する道か、スターダム復帰へのスタート地点かの分岐点に置いている。

「これまでの人生すべてで、俺は勝者だった」とウィンストンは『B/R Mag(B/Rマグ)』に語った。

「リトルリーグフットボール。ミドルスクール。ハイスクール。カレッジ。明らかにNFLはそれとは少し違っている。でも、俺はこれまで勝者だった。敗者として見られたくない。それがやってこようとしている。起ころうとしている。この人生すべてで戦ってきたのがそれだ。ここまで積み上げてきたんだ」

「もし人々が、俺が少しの負け越しシーズンのせいでただ投げ出すとか、あきらめるとか考えるなら、そういうことは絶対に起こらない」

NFLでの先発職に戻ろうとするウィンストンの旅に計画を立てることは不可能だ。

テディ・ブリッジウォーターはウィンストンがやろうと狙っていることを通して、まさにQB1への返り咲きを遂げていた。すなわち、ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンとドリュー・ブリーズの元で学び、自らのナンバーが呼ばれたときには手腕を見せ、それを高額なサラリーとどこかでQBを必要としているチームでの新しい仕事につなげること。いつやってくるか分からない機会を生かすには、ウィンストンには腕を上げている必要がある。そして、そうするために、ウィンストンは食事を変え(ウィンストンはビーガンに移行している)、視力を改善し、ミスを少なくすることに集中しているのだ。

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