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空の施設でのリハビリは「変な感じ」とブロンコスLBチャッブ

2020年06月11日(木) 00:20


デンバー・ブロンコスのブラッドリー・チャッブ【AP Photo/David Zalubowski】

NFLは全選手のチーム施設への復帰に向けたプランを検討中だが、けがからのリハビリに励む一部の選手はすでに建物内に戻ってきている。

ACL(膝前十時靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂を経てリハビリ中のデンバー・ブロンコスのラインバッカー(LB)、ブラッドリー・チャッブもその1人で、ほとんど空っぽの施設というのはどこか不気味な雰囲気だと語った。

「変な感じだよ。とにかく静かなんだ」とチャッブは『ESPN』に語っている。「日によってはみんな誰かと話す気分じゃないこともあるみたいで、ただ黙々と静かな部屋の中でワークアウトに取り組むこともある。俺たちは毎日、トレーニングルームの中で同じエネルギーを保てるようにいい仕事をしたよ。でも、毎日繰り返し同じ人たちと顔を合わせて、同じことを何度も何度もやり続けるのは精神的にきつかった」

チャッブは10月に修復手術を受けて以来、新型コロナウイルスのパンデミックによってチーム施設が閉鎖される前からリハビリに取り組んでいた。その間、チームメイトのボン・ミラーがウイルスに感染し、その後回復している。

NFLは先月末から制限付きながら、リハビリ中の選手たちが施設に戻ることを許可し始めた。

「今いるのはトレーナーたちと、あとは4人ぐらいだ。ごく小数のグループしかいない」とチャッブは述べた。「こうしていられるのはすごく幸運なことだと思う。少し前を振り返ると、ニュースであれこれ見るようになってからも、最初はその深刻さが分からなかった。でも、ボンが感染して、“ああ、こんなに深刻なんだ”と分かった。彼の経験、症状を聞いたら、真剣に受け止めなきゃいけないことなんだって分かったよ」

リハビリは順調に進んでいるといい、手術で修復した膝でカットもできるようになったという。

「俺の思い通りに進歩している。次の日にベストになれるように、1人でできることの種類がどんどん増えている」とチャッブは述べた。「確実に100%になれるように自分にできる小さなことを全て見つけようとしている。今は気分も良く、カットについてもいろんなことを試していて、ポジションワークにも戻り始めているよ。始めた状態と今の位置を比べると驚きだけど、チームメイトの中に戻る準備はできている」

チャッブが調子を取り戻すのにどれだけ時間を要するかによって、シーズン開幕時のブロンコスのディフェンスは決まる。万全の状態のチャッブとミラーに、過小評価されているディフェンシブエンド(DE)のジャーレル・ケーシーが加われば、敵のオフェンシブラインにとっては手ごわい相手となるはずだ。

チームメイトたちが戻ってくるまでもうしばらくの間、チャッブは静かな施設でリハビリを続けることになる。

【M】