ニュース

セインツSジェンキンスがCNNのコメンテーターに

2020年06月16日(火) 16:04


マルコム・ジェンキンス【AP Photo/Julio Cortez】

マルコム・ジェンキンスが取り組んでいる草の根レベルでの積極行動活動は、新しい独自のプラットフォームを彼にもたらした。

現地15日(月)、ニューオーリンズ・セインツのセーフティ(S)であるジェンキンスは『CNN』のコメンテーターになることを発表した。

声明の中でジェンキンスは「この国の刑事司法や教育制度における不平等や疎外された地域社会による富の格差を訴える非営利団体の運営や草の根組織のサポートを長年行ってきた。だからこそ俺は他のアスリートの活動家や、法律と政策を変えることや人間の平等のための改革に人生を捧げてきた人たちの代弁者になれると信じている」と語った。

「この状況から前進する中、世界が再び眠りにつくことを許すような重大な過ちをジャーナリストたちは犯してはならない。俺たち全員に注入されたエネルギーの大きなうねりは、抗議運動がやんでも続けなければならず、それには責任ある報道も含まれる」

「今、一般の人々は、地方検事、警察署長、市議会などの選挙で選ばれた権力者の役割と、特に自分たちの声と投票を通じて、それらの人物に説明責任を負わせる方法について、これまで以上に教育を受ける必要がある。選挙を控える重要な年に、俺はCNNファミリーの一員になり、レギュラーコメンテーターとして自分の視点を共有できるのを心待ちにしている。また、CNNの番組編成や番組に多様な視点と価値をもたらす教育的な発言力として、プロのアスリートを競技の枠を超えて見てくれたCNNの思慮深いリーダーシップにも感謝したい」

ジェンキンスは人種的・社会的不平等を訴える活動を何年も続けており、これらの問題に取り組む“Players Coalition(選手連合)”を元NLFワイドレシーバー(WR)のアンクワン・ボールディンと共に設立し、2017年には地域社会に大きく貢献したとしてNFL選手会(NFLPA)からバイロン・“ウィザー”・ホワイト賞(その後アラン・ページ・コミュニティー賞に改名)を贈られている。声明によると、ジェンキンスは世界的なネットワークで放送されるスタジオ番組や、複数のプラットフォーム、特別番組に出演するとのことだ。

ジェンキンスは、NFLで活躍しながらCNNに入った初のプロフットボール選手となる。6月初旬、彼は『Philadelphia Inquirer(フィラデルフィア・インクワイアラー)』に記事を載せ、米国における警察の残虐行為と体系的な人種差別を終わらせる運動における自分の役割を力説している。また、フィラデルフィアの集会にも参加し、ある集会では数千人に向けてスピーチを行った。

NFL歴11年のベテランであるジェンキンスは、フィラデルフィア・イーグルスで過去6シーズンを過ごした後、今オフシーズン初めにセインツに復帰した。

【R】