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ベアーズの“もっといい”ランニングゲームを誓うRBモンゴメリー

2020年06月17日(水) 22:31


シカゴ・ベアーズのデビッド・モンゴメリー【AP Photo/Nam Y. Huh】

シカゴ・ベアーズに関するニュースや過去の苦戦を受けてのファンの推論の的はもっぱら、不当な悪評が多いミッチェル・トゥルビスキーと移動の多いニック・フォールズによる差し迫ったクオーターバック(QB)争いについてだが、2019年はそもそもオフェンス全体にとって惨憺(さんたん)たる結果だった。

シカゴでの2シーズン目を迎えるランニングバック(RB)のデビッド・モンゴメリーは、今後はバックフィールドの同胞たちとより良い数字と結果が出せると確信している。

モンゴメリーは現地16日(火)、「今年はもっと良くなりそうだ」と『Chicago Sun-Times(シカゴ・サン・タイムズ)』の記者に話した。「このチーム、この組織のために俺は今年もっと良くなるつもりだ。俺に期待されている通りにRB陣を率いるため、これまで以上に準備をして臨む――そしてこのオフェンスとチームが必要としている選手になる」

NFC北地区優勝とNFLのヘビー級チームを目指した2018年シーズン、ベアーズのオフェンスは総得点で9位にランクした。

そして2019年、オフェンスのあらゆる面が急激に低下したベアーズは、総得点で29位と実りのないシーズンに終わる。チーム合計1,458ラッシングヤードはNFL全体で27位であり、ベアーズにとって2014年以来最悪の結果となった。ラッシングタッチダウンは8回(28位)しかなく、アテンプト平均3.7ラッシングヤード(29位)という数字はベアーズのRBを先行きの見えない状況に追い込み、チーム全体としても低迷している。

これ以上ない前評判と興奮でルーキーシーズンを迎えたモンゴメリーもアテンプト平均わずか3.7ヤードにとどまり、チームの苦しい数字と並ぶ。最終的には889ヤードと6回のタッチダウンとなったが、どちらもチームの中では最高記録であり、いかにベアーズがランゲームで苦戦したかを象徴している。

新しい攻撃コーディネーター(ビル・レザー)と新たな希望がやってくる。だがそれ以上に、1シーズン経験したことが今後のいい結果に繋がるとモンゴメリーは信じている。つまり、これからは彼が誓ったようないいプレーが存分に発揮されるということだ。

プレーの飛躍を確信している理由を聞かれたモンゴメリーは、「俺はまる1年オフェンスでプレーして、もうただのルーキーじゃないからね。“オフェンスについて何も分からない”不安や試合に出られるかどうか、キャリーできるかどうか分からない、そんなどうでもいい些細なことで悩むのはやめたんだ」と応じた。

「1年経ったことで自信もついて、これからは思う存分フットボールができるよ。思い切り楽しむつもりだ」

モンゴメリーとディフェンシブタックル(DT)のニック・ウィリアムスはチームの年間ブライアン・ピッコロ賞の受賞者となった。この賞は“RBブライアン・ピッコロの勇気、忠誠心、チームワーク、献身、ユーモアのセンスを最もよく表している”ベアーズの選手に贈られる。この火曜日はピッコロが胚性(はいせい)細胞がんで亡くなってからちょうど50年になる。26歳という若さだったが、彼の悲痛な物語は涙を誘う名作映画となり(『Brian’s Song/ブライアンズ・ソング』、ジェームズ・ケインとビリー・ディー・ウィリアムズ主演)、シカゴのRBにとっても長年関わりのある歴史を持つ。

2019年はベアーズRBの栄光ある歴史が続いたとはとても言いがたいが、モンゴメリーにとってはもう過ぎ去ったことのようだ。

「終わったことはどうしようもない」と彼は話す。「過去に戻って何かを変えられるわけではないし。あるがままに受け止めて、ただ良くなろうとするだけだ。毎日、最高の自分を目指す。そして全力を尽くして、前進するんだ」

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