オールプロのSアダムスがジェッツにトレードを要求
2020年06月19日(金) 09:52セーフティ(D)ジャマール・アダムスはビッグアップルで過ごした3シーズンで瞬く間に輝きを見せたものの、ニューヨーク・ジェッツとの関係性はもはや決別の時を迎えているようだ。
現地18日(木)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが認めたところによれば、プロボウルに2度選出され、2019年にはオールプロのファーストチームに指名されたアダムスが正式にトレードを要求したという。最初にこのニュースを報じたのは『New York Daily News(ニューヨーク・デイリー・ニュース)』のマニッシュ・メタだった。
木曜日の夜にアダムスに話を聞いたNFLネットワークのキム・ジョーンズは、アダムスがジェッツとの関係を張りつめたものだったと語ったと伝えている。ジョーンズが得た感触としては、ジェッツは今でもアダムスが2020年もチームにとどまると考えている様子だという。
また、ジェッツのコメントは得られなかったとジョーンズは述べた。
ここ数カ月の間、アダムスがチームとの次の契約に不満を抱いているとの報道がさかんに続いており、木曜日になってついに臨界点に達したようだ。
『Instagram(インスタグラム)』に寄せられたファンのコメントで、自らの契約状況への対応と、今夏のどこかの時点で大型契約を結ぶと見られるカンザスシティ・チーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズのそれとを比較されたアダムスは、チームでの時間が終わりに近づいていることを示唆していた。長い不満をつづった最後に、アダムスは “一つのオーガナイゼーションが結局のところは自分自身に気を配るのと同じように”自分を守ると述べ、次の言葉で発言を締めくくった。「きっと動くときなのさ!」
4月にジェッツが5年目オプションを有効にしたため、アダムスのルーキー契約はあと2年残されている。ラポポートは先月末、チームが延長に向けたアダムスの要望を飲むことはなく、近い将来のトレードも検討しないだろうと報じていた。今回の動きによってチームは後者を真剣に検討することを強いられているかもしれない。
2017年ドラフトの全体6位で指名されたアダムスはこれまでに出場した46試合でタックル273回、パスディフレクション25回、フォースドファンブル6回、インターセプト2回を記録しており、インターセプトのうち1つは2019年に61ヤードのリターンタッチダウンを決めたものだ。『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』は昨シーズンに25歳未満だった選手の中でアダムスを5番目に優れた選手だと位置づけている。
3年前に1巡目で指名を受けた選手ですでに契約延長にサインしているのはカロライナ・パンサーズのランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーのみとなっている。アダムスを除く他の30名の1巡目指名選手のうち、オプションが有効になっているのは16名だ。
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