信仰心に支えられ、依存症を乗り越えたとスティーラーズQBロスリスバーガー
2020年06月24日(水) 22:36現地20日(土)、キリスト教徒の男性向けの『ManUp Pittsburgh(マンアップ・ピッツバーグ)』のバーチャル会議でピッツバーグ・スティーラーズのベテランクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーがアルコールとポルノグラフィーへの依存症を認め、キリスト教への信仰がそれを克服する助けになったと語ったという。『ESPN』が報じたものだ。
「いつもそう簡単にはいかないよ」とロスリスバーガーはイベントホストの1人で元スティーラーズの選手トーンチ・イルキンに語ったという。「俺たちアスリートも人間なんだってことを周りは常に理解してくれるわけじゃない。俺たちも他のみんなと同じように罪を犯す。俺だってそうさ。俺たちは間違いをする。何かに依存してしまう。罪を犯す。俺たちは人間だ。時々、俺たちは間違うことを許されない台座の上に乗せられることがある。俺も他の人間と同じように転落してしまった。アルコールに依存した。ポルノグラフィーに依存した。だから俺は最高の夫ではなく、最高の父でもなく、最高のキリスト教徒じゃなかった」
「それでも人は身をささげ、神の恩恵によってそこから抜け出せることを理解しなければいけないんだ。神は、“あなたはあなたのままでいいのです。完璧である必要はありません”と言ってくれる」
2019年シーズンの大半を棒に振った38歳のロスリスバーガーは肘のけがからの復活を遂げようとしている。しかし、この日の彼は過去の信仰心の移ろいについて語り、キリスト教徒であることは“素晴らしい”と考えていること、フィールド上での願望よりも、より良いキリスト教徒になることの方が比重が大きいと述べている。
「今はこれまで以上にキリスト教徒であること、特にプロのアスリートたちがそうなることは素晴らしい」とロスリスバーガーは述べた。「みんなに伝えたいのは、俺がとてもいいアスリートとキリスト教徒になれるということだ。そのどちらか一方じゃない。俺は両方を達成できる。青年たちみんなに知ってほしい。キリスト教徒であり、アスリートであるというのは素晴らしいことだ。このまま最高のアスリートになり、より良いキリスト教徒になれるかどうかやってみよう。俺は今それを目指している。今よりいいキリスト教徒になろうとしているし、アスリートとしてもフットボール選手としても向上したい。そのために日々プッシュする。ここが始まりだ。それは必ずしも簡単なことじゃない」
自身のけがについて、彼は以前の自分ではなく、信仰心のある今それが起きて良かったと考えている。
「俺は、今俺がいる道のりの中でこのけがが起きたことにすごく感謝している」とロスリスバーガーは述べた。「数年前、5、6、7、10年前に起きていたら対処できた自信がない。今ほど信仰心が強くなかったと分かっているからだ。今ならどういうことか分かるから、“神様、あんたに任せます”ってすぐに言える。“もう一度フィールドに戻れるよう懸命にトレーニングします。そこで何が用意されていようと、心構えはできています”ってな」
イベントのウェブサイトによると、『Urban Impact(アーバン・インパクト)』は毎年スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンと共同で、隣接3州在住の1,500人以上の男性向けにマンアップ・ピッツバーグ会議を開催しているという。マンアップは男性たちが家族の中で神を敬うリーダーとなれるように励まし、教え、父性の欠如が現代の若者たちに与える破壊的影響について注意喚起している。
サイトによると今年のイベントには、ロスリスバーガー、トムリンとMLBピッツバーグ・パイレーツのマネジャー、クリント・ハードルが出席したとのことだ。
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